ビーチボーイ&ビーチガールのクロニクル

南国ビーチで、ゼロからリゾートを建設し、営業し暮らした記録です

あんた達 ナニ???

現場に来るといつも思うのだが、どう見てもウチ(=他人)の敷地内、どう見ても工事現場、それなのに関係ない人が通行、歩いているのだ。




(ウチの敷地のど真ん中を100mほど通ると、ビーチに出ます。)


まるで公(村)道のように。


たまにバイクまで走っている。


その時は私が避けないと危ない、向こうのほうが堂々と来るからだ。


これは日本人感覚では非常識だが、田舎のフィリピン人にとっては当たり前。


「フィリピンスタイル」と言うやつだ。


彼らには”不法侵入”している、などという意識は微塵もない。



ウチの敷地の東西は、ナショナルハイウェー(一般国道)とビーチの両方に面している。


私有地だが、以前から人々が通行していた『道』だ。


道路から海に行くのに、他所を通れば雑草をかき分けて行かないとならないが、うちの敷地は平坦だし、小道が出来てしまっているので歩きやすい。


あえて言えばそれが理由だ。


そこが他人の土地だろうと、工事現場だろうと、たいていの人は無頓着だ。


遠慮せず、堂々と侵入してくる。


ノラ犬と変わりない。


いや、野良犬ならもっとコソコソ歩く。



先週このブログに、ある職人が早く道路側に塀と門を作って塞いだほうが良い、と進言してきたと書いたが、そういう理由による。


しかし、まだ私は道路側は塞がない。


時期早々だと思う、近隣住民を刺激することは避けたい。


人の土地を我が物顔で通ったり、平気でゴミを捨てていったりという人達の行為を、しばらく見逃す。


この土地では今はまだ我々はヨソ者だし、外国人がそういう非常識(だがこの国では常識)な行為にいちいち腹を立てれば、負けだから。


しかし、このまま我慢する気はない。


とかく人は、急な変化には抵抗を示すものである。


程度の問題もある。


個人差もある。


けれども、人は未知な物に対して抵抗を示す。


意識するしないに関わらず、未知なるものを排除しようとする傾向がある。


彼らにとって、我々もこの工事も=未知な物だ。


徐々に徐々にこちらのペースに導くのが良いと思う。


概して日本人はセッカチだ。


かく言う私もホントは並みの日本人以上にせっかちで気短かなのだが、この国の人々を相手にした場合、それは良くない、そぐわないようだ。


ここはそういう国、ノンビリ、スローで対応しないと。


“転校生”としては、いじめの対象にはなりたくはない。



彼らを懐柔し、難しいだろうけど、できればウチの”応援団”にしたい。

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