2階バルコニーのバルスター
(左官職人ロッキーの持ってきたサンプルがこれ、持っているのもご本人)
前(↓)の続きである。
サンプルの芯の鉄筋は8ミリだが、実際は10ミリを使うとの事。
私:「2種類しかないのか?」
(これでは決められない。)
ロッキー:「・・・重くて持ってこられない・・・。」
そうだった。
1本5~6キロはある。
彼の住まいはウチの現場から結構遠い。
そこからボロ自転車で、毎日キーコ、キーコやって来るのだった。
確かに2本で精一杯だ。
(ゴメン。)
ロッキー:「家にはいっぱいあるよ。」
そこでフウテンは、「写真を撮ってきて下さいませ。」と奥様を彼の家に派遣した。
ロッキーと奥様、トライシクルで彼の家に行くと、あるには有ったが、実物ではなく『型』だけであった。
上の4枚の画像、分かりにくいと思う。
まだまだあるが、これらは、バルスターを作る際にセメントを削いでデザインを作っていく型(カタ)である。
しかし普通の人は、これからバルスターの実物をイメージすることは、まず出来ない。
これも迂闊(うかつ)だった。
彼のような職人は、バルスターの注文を受けてから制作に取り掛かる。
いつ売れるか分からない在庫を抱えれば、割に合わない。
まぁ、いい。
冒頭画像の右側に決めて、ロッキーに注文した。
中央部分のコケシ風なデザインが、バルスターとしては珍しく、私は最初から気に入っていた。
(4日後に届けられたバルスター)
確かにロッキーらしく丁寧で出来が良い。
しかし10ミリ(直径)といった鉄筋は、8ミリであった。
鉄筋の値段は10ミリだと8ミリの3倍するし、1年半前の2倍の値段だ。
私の目をごまかせるとは思っていないだろうから、高くて買えなかったのだろう。
ところで、注文したのはバルコニーで使う22本ではなく25本だ。
3本多い。
何故か?
フウテンの遊び心がヒラメイタのだ。
本来は、様々な手すりの下部の飾り柱のバルスター。
ゆえに意匠は洗練されている。
何かに使えるはずだ・・・。
今、クラブハウスの正面、前庭部分に小さな屋外テラスを作るプランが、フウテンの頭の中で密かに進行している。
そう。
そこの照明灯のポスト(支柱)にバルスターを利用したらどうか。
普通は金属パイプを利用することが多い。
が、それでは味気ないし、つまらない。
私は、「バルスター照明灯案」は、イケルと思う。
そこで予め、丈夫な屋外用電気コードをカットして、ロッキーにバルスター製作の時に中に配線を仕込むよう頼んだ。
それが余分な3本のバルスター(下の画像)である。
(両端から電線が出ている)
こういう工夫というか、物作りのプランを練っているとワクワクするフウテンだ。
思えば小さいころから、自分でおもちゃを工夫したり、何か修理したりするのが好きだった。
アイディア、思い付きを実行するのは、なお愉快だ。
そういうイタズラは楽しいのだ。
三つ子の魂ナンとやらである。
(バルコニーのバルスター施工の様子は、また折を見て報告となります・・・続く。)