ビーチボーイ&ビーチガールのクロニクル

南国ビーチで、ゼロからリゾートを建設し、営業し暮らした記録です

階段を仕上げよう!・・・前編



とうとう階段仕上げの時が来た。


野球で言えば、9回の攻防を残すのみ、マラソンなら40キロ地点を過ぎました、というところだ(階段に関してだけだが・・・)。


フォアマン(=棟梁)のエンボイに、「階段の仕上げだけど、誰を使おうか?」と聞くと、思ったとおり、「俺がやる」と返ってきた。



アシスタントは、オトナしい言いなり君のヘルパー『R』が、エンボイによって指名された。



まずコンクリートの階段をきれいにしてから、厚さ3/4インチ(2センチ)の防水ベニヤを、それぞれのステップの大きさにカットする。


ステップの大きさは微妙に違うので、1枚1枚サイズを計ってカットしないとだめだ。



(まずボンドの厚塗りで接着)




蛇足だが、大足な奥様の強硬な要望もあり、踏み代30センチを確保したかったのだが、28~9センチとなった。



知る人ぞ知る、たまげるほど大足の奥様が転ばないよう、フウテンは切に願う。



接着剤で貼り付けた上に、更にネジで固定していく。




(板に、手すりを支える飾りの木製バルスターを入れる穴を開ける)



更にその下のコンクリートもハツッて穴を開ける。



(垂直を取りながら、試しにバルスターを立てていく)



(資材店で買ってきた階段の手すり)



マホガニー材の幅4インチを買ってきた。


無垢だが合わせ木なので、そんなに高くない、1本8フィートで500ペソ位(2.4メートルで1250円ー当時の価格)だ。


ちなみにバルスターは『ジムリーナの木』だ、ジムリーナを日本語ではなんというか知らないが、幼児用の木のおもちゃなどに多用されている。


柔らかく軽く、加工しやすい木だ。


コレは1本59ペソ(150円ー当時の価格)。





(雰囲気をつかむため、とりあえず穴に立ててみたバルスター)



(2本のマホガニーの手摺りを1本に繋げ、両端のバルスターのみ残し位置を決定する)




(決定した位置に次々とバルスターを固定していく)





(用もないスタッフまで汚い足でゾロゾロ歩き、ステップが汚れていく)



何故なら、(彼らにとっては)家の中の階段が珍しいのだ。


田舎の普通の人の家は、ブロック積の壁にトタン屋根の平屋が、ほとんどだから。




これはヤバいと、表面が傷つかないよう、段ボールを切って置いて養生した。





(踏板の下塗りに、オイルウッドステインのオークという色を塗っていく)



仕事人たちは、『ナンダコリャ、エイトオクロックみたいな色じゃないか!』とケチをつけていたが、見慣れるとそんなでもない。


ちなみに『エイトオクロック』とは、こちらで売っている粉末ジュースのこと。


日本で云えば、昔の『ワタナベのジュースのもとですよ』みたいなやつだ(←60代以上の方はご存知でしょう)。




(フィリピンスタイルで5回ぐらい塗りまくる)





前にも書いたが、ベニヤの木端(側面)を見ると興ざめするので、3/4インチのモールディングでカバーし木端を隠している。

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