ビーチボーイ&ビーチガールのクロニクル

南国ビーチで、ゼロからリゾートを建設し、営業し暮らした記録です

ナ~ンだッ?・・後編




上のA4コピーはわが家の家紋である。




[丸に立ち沢潟]



『マルニタチオモダカ』と読む。



私はこのクラブハウスの壁に、どうしても、ナニガ何でも、家紋を入れたかったかったのである。


ナゼ?そう思ったかは、自分でもよく分からない。


ナゼだろうか?




更にフウテンの遊び心がひらめいた。


やや不仲のロッキーとエンボイに、ウデを競わせるのだ。


名付けて「(建築技術)コンペ」だ。



面白くなってきたぞ~。


つまり正面の塀とクラブハウスの側壁の2箇所に家紋を入れる。


同じサイズでは真似したりして面白くない。


屋根の側壁を直径1.5メートルで、棟梁エンボイ。


正面の塀に直径2メートルで、名人ロッキーとした。


ロッキーは、助手に最近コンビを組んだいる地味なジェームス、エンボイチームは正体不明、年齢不詳のビクトリオを選んだ。


(高い所が怖くて嫌いなエンボイは、高所作業はビクトリオ任せになるに違いないが。)



ここまでは私の計算どおりだった。




ところが、予想外がふたつ有った。


家紋をプリントアウトして渡せばそれでおまかせ、と思っていたら(ヤッパリ)甘かった。


彼らは縮尺計算が出来ないから、冒頭の画像の様に私がそれぞれの縮尺サイズを計算して渡さないと、何も進まないのだ。


しかも、パーツごとに何枚も書いてやらないと・・・・彼らは理解できない、作れない。



おかげさまで、私は我が家の家紋のデザインにやたら詳しくなった。


ご先祖様のお導きか。


反面、私の仕事がまた増えた。



いつものように、彼らは私に楽はさせてくれないのだ。


チームで家紋サイズを1.5mと2.0mに変えたのも、それぞれ縮尺サイズが違うので、裏目に出た。
(同じにしておきゃよかった。)




もうひとつの想定外は、ベニヤでいちいち木型を作るので、ベニヤのストックが減っていくのだ。


ケチな私としては、心がせつない。




(これは形が違う失敗例)


彼らにとっては、見たこともないデザインなので仕方ないが・・・。





(この形がより正確だ)






ところで、実は上の写真は全部エンボイチームの外壁1.5メートルだ。



ロッキーチームの塀の家紋と両方の出来上がり具合は、いずれそのうちに。





それにしても日本の家紋には、良いデザインが多いと私は思う。



皆様も、ご自分の家の家紋をデザインとして、ご自宅のどこかに使ってみては如何?




追記:リゾートのクラブハウスを私物化して、手前の家紋を入れるとは不届き千万、と憤慨される方もいらっしゃるかも知れません。


ごめんなさい。


考えようによっては、確かにそう受けとれる訳ですから。


そのようにお感じになる方には、心よりお詫び申し上げます。


勘弁してください。


出来れば『ロゴ』というふうに解釈していただき、ご理解いただきたいと願います。



またこのフウテンおやじも、歳には勝てません。


若さ(「バカさ」か?)と元気さを売り物にしていても、いつの間にか、還暦が視野に忍び寄って来ました。


自他共に「マダマ~ダ!」と思っていても、こういうものはみんな順番なので、如何ともしがたい事であります。


もうこの地セブ島でポックリ、てな事も無きにしもあらず。


日本から流れ着いたフウテンが、流れ流れて当地で暮らしたひそやかな足跡が、これで残るかな、と云うしけた想いもあります。


世界遺産に落書きするよりは、不埒な行ないではないし、と勝手に言い訳いたします。

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