タイルを貼ったテーブル
私フウテンオヤジは、セブ市の家具店の品揃え、配達などのサービスの悪さ、低品質に失望した。
作戦変更だ。
これでもかとばかりに、巨匠:Dにフウテン設計のオリジナル家具を作らせている。
そのため巨匠:Dは、もはや私専属の家具職人となってしまった。
そしてそのストレスの強さから、可哀そうに巨匠は毎日仕事の終わった後で、お向かいの店で一杯引っかけずにはいられなくなってしまったようだ。
家に直帰できなくなってしまったのだ。
(家庭不和とか、ならなければよいが。)
ウデの良い大工の常として、根がマジメなDとしては、私に逆らう訳にも命令を拒否するわけにも、Vのように要領よく他の仕事に逃げるわけにもいかず、ウサを酒で晴らしているようだ。
これで終わりかと思った後で、次から次と出てくるフウテンの設計図に、心身症になりそうな巨匠:Dである。
さて、ベッドの脇のサイドテーブル、はたまたちょっとソファーにくつろいで一杯やるようなローテーブル、これも都会の家具店には大して良いのが無いのである。
そこでタイルのハンパが残っているのをいい事に、タイルを貼ったローテーブルの図面を書いてみた。
何しろ私は、アイデアを図面にして渡し、進行状況をチェックするだけなので楽でいい。
簡単なので、皆さんも作ってみては如何。
お子さんやお孫さんの夏休みの工作とかにいいのかも。
木製のバルスター、これは初めて見たときから『テーブルの足につかえるぞ!』と私は考えていたのだが、こいつと残り物のタイルとベニヤで簡単に出来るのだ。
まず厚手のベニヤを、タイルよりやや大きめのサイズに切る。
写真立てのフレームのように、タイルの周囲にベニヤを切って釘で固定。
バルスターを真ん中から切って足にする。
2本のバルスターで、テーブル一脚の4本足ができるのがミソ。
あらかじめペンキの下塗りをして、タイルをガム系の接着剤で付ける。
ベニヤの木端を、木のモールディングを貼って隠す。
タイルとベニヤの隙間は、同色のペンキで練ったコンパウンドで埋める。
最後に一回、仕上げのペンキで終了。
簡単だ。
設計時に注意すべきは、タイルを貼る面の強度。
木はたわむが、タイルはたわまず割れる。
であるから、タイルを貼る面は、踏み台代わりに人が乗ったとしても、たわまない強度を持たせること。
(これは40センチタイル2枚用)
(こっちは1枚用、タイルのサイズをチェックしている)
(ペンキ下塗りを2回)
(小傷をパテで埋める)
この後、タイルを接着剤の厚塗りで貼る。
数日乾かせて、全体をペーパーで磨く。
あり合わせのエナメルペイントを使い、3度塗りで仕上げた。
バルコニーに置いたタイル貼りのローテーブル。
ベッドサイドにも置いた。
悪くは無いと思う。
こうして私がブログでフィリピンでの建築工事に関し、様々なノウハウを公表することに対して、あんまり何でも書いちゃうと『他の日系のリゾートや商売がたきに、真似されるんじゃないの』と言ってくれる方がいる。
確かにそう云う事もあるかも知れない。
しかし私は全然かまわない。
お気に召したら、どんどんやって欲しい。
そんなことより、私は、一枚だけ残ったタイルでも、欠けたタイルでも、ベニヤの切れっぱしでも、どんなハンパ物でも、使いようによっては役に立つと主張したいのだ。
それは私自身が、『ハンパ者』であるから、そんなハンパ者でもチャンスを戴き、少しは人の役にたっていると思うからだ。
人であれ、物であれ、「ハンパもの、万歳!」
日本では、勝ち組だの負け組という言葉が、もてあそばれているらしい(10数年前当時の話です)。
そういう『線引き』を、しかも場合によっては自ら決めるとは、私フウテンに言わせれば、イカレている人たちだ。
そんなことを言ったら、私などはかつて思い切りコテンパンに叩きのめされた。
しかし、私は私のことを『負け組』と思った事はない。
そんな区別があるとしても、『勝ち組』になりたいとも思わない。
私はそのときそのとき、私の出来ることをただやる、それだけだ。
効率の悪い、不器用な生き方だが、これしかできないのだから仕方ない。
したがって、将来の計画など立てたことは一度も無い。
考えても、私のようなボンクラには、分かるわけがないのである。
(*日本在住の高齢者となった今=2021=は、少しは”終活”とか思案しています)
”DO IT! THAT’S ALL.” とでも言うのか。
奥様Mよ、これって正しい英語ですか?
Mより
フウテンおやじ様へ
英語自体は間違ってませんが。。。。
何を表現したいのかわかりませんが(でもなんとなく何を言いたいのか、わからなくもないけれど。。。。)、どうせ”フテンおやじ”なので変な英語でもいいと思います。