ゲゲゲッ?の鬼太郎キャビネット・・・後編
(ほぼ出来上がって、クラブハウスのラウンジに入れようとしている)
たいへんだ。
大きいし6人掛かりでやっと動かせる。
やはり重さ百数十キロだ。
構造材のココランバー(ヤシ材木)と柱に使ったリムの丸太が重いのだ。
(ココランバーも、地上に近いほうの固く重いものを選んでいるのだ)
もっともクラブハウスの床は、地球→砂利&捨てコン→コンクリート→セメント→タイルであり、幾ら重いものを置いたとしても、全く問題はない。
(珍しく図面通りの寸法で出来たので、大きさはOK)
(据え付け完了)
自分としては、「ヤッタ~!」という感じなのだが・・・。
(試しに物を少し置いてみたが、ちょいと違和感がある)
なぜか?
そもそもこんなキャビネットが、イリーガルなのか?
長州力の掟破りの逆サソリか?
どうヒイキ目に見ても場違いか?
普段は、そつなく誉め上手の最愛の妻も・・・無言。
これは、やばいか。
こんな筈ではない。
のだ。
まず冷静に分析しよう。
何故?・・・・
周りの雰囲気にそぐわない・・・それはあり得る。
まだ、たいした物が置かれていない・・・これもある。
こんなイカレタキャビネットは、最初から間違っている・・・それはない。
(発案&設計担当のフウテンとしては、こいつだけは、あからさまに認めたくない。)
どうも石壁の前にあることと、タイル貼りの床の上に置いてある事が、この風変わりなキャビネットにそぐわないような気がする。
そこで同じココヤシ材で下に枠を作り、中に海岸の石を洗って入れてみた。
イメージとしては、”海辺にあるネイティブハウス”だ。
(この貝は、ウチのビーチの沖で採れる ”ヘルメットシェル” )
これでだいぶ良くなった、のかな?
いや、ずっと良くなった・・・・ことにしよう。
どっちにしても、見た人の目をしばし釘づけにするキャビネット、であることは間違いない。
毎日見てれば、そのうち慣れてくる。
美人は3日で飽きるが、ブスは3日で慣れると言うではないか。
アジがあるというか、何事も個性的なのは良い事だ。
そう云えば、その昔、丹下さんの代々木第一体育館も、出来た時は「ナンジャこりゃ」という感じだったが、40年たった今(←2021年ではありません)では、堂々として見えるではないか。
リムの木の丸太の残材は、灰皿と鍋敷きを作る為、スライスした。
手ノコ引きだから、硬くて大汗をかいていた(ゴメン!)。
そのうち、リムの枝も輪切りにして、コースターを作ってやろうか(笑)。