小屋を作る
(手始めに使い古した木を釘で繋いで、草ッ原に柱を立てていく)
ボロ屋がなくなって、資材の保管場所に困り小屋が必要だからだ。
クラブハウスの倉庫も使えるのだが、セメントだの材木だのを、まさかクラブハウスに入れるわけにはいかない。
したがってボロ屋の解体終了と同時に、海寄りに簡単な倉庫を作った。
雨さえしのげれば良いわけで、ココランバー(ヤシ材)の木片と、ボロ屋から回収したトタンで作った。
型枠をばらしたココ椰子材木の中でも、更にハンパ物の短いのを(←我ながらセコイ)、引き抜いた釘を伸ばしたリサイクル釘で繋いで、小屋作りを始めた。
職人たちも呆れかえっている。
彼らは分かっちゃないだろうが、私は資材を買うより、そのお金を給料としてスタッフに払いたい。
前にも書いたが、ひっこ抜いた古釘を伸ばす手間より、新たな釘を買った方が安いし、古釘は鉄くずとして売れるのだから。
(こういうクズ材料で小屋を建てることは、彼らは慣れているし上手い)
(ボロ屋から調達の屋根のトタンを壁と屋根に貼る)
(形になってきたよ)
しかし、短い木を継いだ柱は弱く、錆びた屋根材は脆い。
(人が乗るとたわむので、トタンを打ち付ける時は下から人が支える・・・これも慣れている)
(出来上がり)
(小屋の中には、『ジョーズ』が口を開けている・・・のではなくヤシの木の切り株)
(ボロ屋から出た古材が入りきらずに、早速増築した)
焚き木にしかならないような廃材で作った、リサイクル物置でした。
スコールや強い日差しを避ける、職人たちの作業場や休憩場にもなる。
この国の田舎では、雨風をしのげれば、それはもう”家”なのだ。