ハウスリーフの海中から岩を・・・前編
(ウチの前のビーチ)
大潮の干潮には、海は岸からこんなに遠くなる。
まぁ、日本も同程度で、水位はマイナス2m前後。
(以前居たプーケットの東海岸では、マイナス6mまで下がった)
さて、ウチのビーチ。
大潮の干潮時には、最大で波打ち際は50メートルほど後退する。
言ってみれば、『遠浅』のビーチだ。
そして、正面左側に、かなり大きい岩が10数個顔を出す。
これに気が付いてからずーと、早くどかさないと思っていたが、延び延びになってしまった。
お客様が海で遊び泳ぐ時、船をウチのビーチに着けるとき、これらの岩はあってはいけない物なのだ。
棟梁エンボイに「今日の午後は大潮の干潮だから、4時から全員で、海の石運びをやる」と伝えた。
同時に、ナゼするかも話した。
彼らは日本人ではないので、何か特別な仕事を頼む時には、ナゼそれをする必要があるのか、という事を先に話したほうが作業はうまくいく。
つまり、日本人のお客様は水中に大きな岩が有ったりすると、泳いでいて怪我をするかもしれない――何故なら、日本人はそういう場所で泳ぐことに慣れていないから。
他所から、ダイビングの船がここに着けた時に、船底を当てて船を壊すかもしれない――何故なら、他から来る船は、ここの海底の状態を知らないから。
近所の漁師たちも、網が張りやすくなるから喜ぶ。
とまぁ、こんな具合だ(面倒だが)。
日本人同士なら、『以心伝心』もあるだろうが、ここでは些細な事でも言葉にしないと伝わらないか、誤解される。
頭ごなしに、あれヤレ、これヤレ、というのは彼らのプライドを刺激するので、避けるべきだ。
そして、こういう彼らの本業以外の仕事は、私が率先しないとダラダラやるので、3時半には、私はビーチに出ていた。