ビーチボーイ&ビーチガールのクロニクル

南国ビーチで、ゼロからリゾートを建設し、営業し暮らした記録です

掘りだそう、椰子の木の切り株

上の画像は、敷地内のヤシの木の切り株を、掘り起こしているところ。





この国では頻繁にある茶飯事だが、資材の搬入が遅れ、工程が滞っても、ウチの現場ではスタッフを遊ばせることはない。


人はラクしたい生き物だから怠け癖が付く・・・・良くはない。


そんな時のために、冒頭の画像のようなスペシャルワークはいくつも用意してある。



金棒で根切りをしながら周囲を掘る。




周囲の根が切り終えたら、溝を掘る。




ロープでくくって置いて揺さぶる。



丸太で持ち上げて、株の下側のほうの根を切る。








上は屋外トイレの前の、別のヤシの木の切り株。



いきなり穴掘りでは無理。


そのままでは重すぎるので、まず切り株の地上部を除去する作業から始めるので、手間が掛かる。






上は、先の切り株から5メートルくらい離れた場所の切り株。


こんな風に地上部分を鉈で粉々に切り刻んでから、掘り始める。


(ヤシの木の切り株は、敷地内のあちこちにあるのだ。)






上はまた別の、タリサイの木の切り株。


こんなふうに火を付けて、徐々に燃やしていく方法もある。


木の性質と切り株の状態で、撤去方法を決めていく。


こういう事案?に関しては、私は彼らから教えられる事のほうが多い。


教えたり、教えられたり・・・お互い様、それが世の中だと思う。




お気付きと思うが、全部が手作業である。


重機を使おうと思えば、セブのド田舎でも可能だ。


しかしそうすると、おカネは都会にある重機レンタルの会社に入る。


私としては、おカネは是が非でも、近所の村人たちに給料として払いたい。


だから時間が掛かろうが、多少能率が悪かろうが、ウチのスタッフにやって貰うことにしている。



ウチのスタッフたちは、雑多な力仕事で疲れていても、例えば、待っていた砂が搬入されれば、すぐセメントを捏ねはじめる。


全く不思議とよくやる連中である。





こんなエピソードもあった・・・・


先日、”棟梁”の『頭痛持ち』エンボイが、朝の始業後、頭が痛いと家に帰った。


午後からまた出て来ると言い残して。。。。


(「薬あげるから、チョット休んでれば?」と言ったのに)



そして実際に昼休みの終わる1時に戻ってきて、仕事を始めた。


帰らずに現場で休んでいるか、てきとうに仕事してればいいと思うのだが、エンボイは、そうはしない。


現場のリーダー、『フォアマン(=棟梁)』としての自覚からだ。


家に帰れば、その分の時間が給料から引かれるのに。。。。


(無論、それがルールだから引いた)



エンボイに限らず、既に淘汰されたウチの現場の連中はみなマジメだが、中には『クソ』の付くマジメ人間が何人かいる。




そうかと思うと、村人の中には毎日ほとんど働かない人も多い。


(そういう人達は、都会や海外で働く家族からの仕送りで暮らしている)


個人差が非常に大きいのだ。


“あいだ”が、中間が、少ないように思う。


こういう『グループ』からいわゆる『平均』は出てこない。



つまり、もし100人のうち身長150センチが50人、190センチが50人いたとする。


こんなグループに、“平均身長は170センチです”と言ったところで、実際は170センチの人が存在しないのだから、何の意味も成さない。


同じように、この辺りの人は勤勉だ、とか、怠け者だ、とか言えないのではないかと思う。


さらに云えば、『フィリピン人は』と主語を代えても、ラベルを貼って決め付けることは困難だ。



何事も『人並み』とか、『ほどほど』、『普通』が好きな日本人とは異なる。


そして、自分のことを思いっ切り棚に上げて、敢えて云うと人の顔もそうである。


フィリピン人には、「ほぉ~!」と思わず口を開けたまま見惚(みと)れてしまうような美女達や、日活映画の2枚目スターのような色男やジャニーズ系のイケメンなボクちゃんも多い。


ところが、同時に「何処のジャングルから獲れたの?」、というべき人間離れした顔の女性と思わしき生き物や、「絶対に凶悪犯人、間違い無し!」という、恐るべき面構えの野郎も多い(失礼!あくまで私見です)のだ。



かたや日本人には、普通の日本人顔をした人がやはり一番多いと思う。


(ウンと若い頃、欧州から日本に帰った時は、日本人がみな同じような服を着て、同じ顔をしているのに驚いた?ことがあった・・・肌は黄色?、髪の毛の色も全員が黒だったし・・・『個人』が見分けられなかった・・・1年くらいで慣れたが)



海外では、『普通』の顔、『普通』の人は少ないと思う。


“平均的である”フィリピン人はとても少ない。



(ゴメンナサイ、繰り返しますが、私も人のことは言えません。)


余談でした。

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