ビーチボーイ&ビーチガールのクロニクル

南国ビーチで、ゼロからリゾートを建設し、営業し暮らした記録です

ビーサン焼けと死滅回遊魚


働くフウテンオヤジの後ろ姿。


”森鴎外の顔Tシャツ”?らしい・・・戴きものです。





・個人的なことで恐縮ですが―――こんなカラダになってしまった。


上から見ると、自分の足がカッコわりィ。


甲高、ダンビロ、ゲタ足・・・・


確かにそうだが、そんなものはとっくに受け入れ済みだ。


そうじゃなくて、甲に右足は『への字』、左足は「ウラへの字」が白で書いてあるのだ。


世にも珍しい「白いタㇳー」?



お分かりでない方にご説明です。


フィリピンの田舎では、外に出るのにはTシャツ短パンとビーサンが正装だ。


私の場合も毎日ビーサンで現場に出て、フラフラとしている。


一年中ビーサン生活だ。


への字は、ビーサンの鼻緒で陽が当たらない日焼け残りの部分。


特に、元々が雪のような白い肌?の私は、濃淡の差が極端で、みっともないったらありゃ~しない。


(あまりに恥ずかしくて、写真は出せない)


奥様も同じ焼き印を持つが、生まれつき赤銅色の皮膚(日本人ですけど)を持ち、ほとんど目立たない。




・―――こんなカラダになってしまった・・・Ⅱ


最近、明け方が寒い。


エアコンはあるが年中使わない、扇風機は寝る前から、がぜんオフ、窓もほとんど閉めてしまう。


でも寒く感じて、寝ていられない。


起きるには、まだちと早い時間。


しかたなく、(おパンチ―イッ丁の上に)タオルケットで身体を覆う。


・・・ふとデスクの上の温度計を覗く。


27.2度!・・・・(ガァ~ン!)



これは日本では、あの~『熱帯夜』と呼ばれているのか?


(暑いという意味でなく、ただ温度だけを指しているなら『熱帯夜』とは、まさしく正鵠を射ている。)


そんな事に感心している場合ではない。


これは一大事だ。


もし私が日本に帰ったとしよう。


すると夏でさえ、凍死してしまう可能性があるのだ。


『謎の死因』と言う事で、世間様を騒がしてしまうだろう。


そのときはご免なさい。




そうなのだ!


私は、あの美しくもハカナイ“死滅回遊魚”(文末の注1)だったのだ。


ミジメ。


でも奥様は、私と同じ条件下でいつもホームレスのように着膨れして、熊の冬眠のように丸まって爆睡している。


(これも恥ずかしくて写真は出せない。)


やはり女は逞しい。




・―――こんなカラダになってしまった・・Ⅲ


セブ島は、カラッと暑い。


のどが渇く。


ビールが美味い!


サンミゲル(ビール)は飽きない。


そしてビールは安いのである。


お店で買ってくれば、1本(330ML)18ペソ=約45円(←当時の値段です)


毎日呼吸するように、きっちりとビールを飲む。


それを長年続ければどうなるか?


ほぼアル中じゃないでしょか。


ビールだけの奥様はいいとしても、私は分け隔てなく、全種類の酒をまんべんなく公平に飲んであげるから、かなりいっちゃってると思う。




・―――こんなカラダになってしまった・・Ⅳ


フィリピンの田舎は朝が早い。


いや、早朝とも呼べない朝3時半頃から、隣りの土地では電気を付けてヤシの実を割ったり薪(調理用)を切ったりしている。


そうかと思うと、漁師達はザワザワと夜明け前の漁に出撃する。


一般の日本人からすると、「まだこんな時間なのに・・・」だが、田舎のフィリピン人達にとっては、「もうこんな時間だから・・・」なのだ。


これは長くいると空気感染するらしく、私は木こりでも漁師でもないのに、毎朝4時ごろから目が覚めてしまうのだ。


(年のせいとも言えなくもないが。)


しかし、私は木こりや漁師ではないのだから、徒然(つれづれ)なるままに、ただ時が過ぎるのを待つだけである。


ジョギングでもすれば良いじゃないか(いちおう元サブスリーランナー)、と思う方もいるかも知れないが、今のところその気は無い。
理由は、比国の田舎は、放し飼いの犬が多いから、追っかけられてバトルになるから。



どうせ7時からはまた、気の抜けない仕事が始まるのだから。




注1―死滅回遊


回遊性を持たない動物が、海流に乗って本来の分布域ではない地方(や海)までやって来ることがある。
これらは回遊性がないゆえに本来の分布域へ戻る力を持たず、生息の条件が悪くなった場合は死滅するので、死滅回遊(しめつかいゆう)と呼ばれる。
死滅回遊という言葉は、本質的に回遊ではないことと、サケのように産卵後死滅する回遊と紛らわしいため、繁殖に寄与しない分散という意味で無効分散と呼ばれることもある。
無駄死ににもみえるが、もし海の向こうに生息に適した場所があれば定着し、新たな分布域を広げることができるので、全くの無駄死にではない。
また、気候変動や海流の流路の変動があれば、それまで死滅していた地域で新たに定着できる可能性もある。
たとえば夏の本州沿岸では、本来熱帯・亜熱帯の海域に分布するチョウチョウウオ類やスズメダイ類などが見られる。これらは日本の夏を過ごすことはできても、冬の水温低下などにより死滅することになる。


(ウィキペディアより抜粋。)

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