『奇習』にマイッタ
『ソレ』が始まって、もうかれこれ10日は経つと思います。
映画“エルム街の悪夢”じゃないけど、そいつは毎夜、深夜2時半から3時頃決まってやってくる。
『何が?』って、あなたさま。
すんごいんですから、それはも~ッ!
突然なんですよ!いつも。
『ガン!ガン!ガン!ガン!・・・・・!』
夜のしじまを切り裂くような、けたたましい音です。
『ガン!ガン!ガン!ガン!・・・・・!』とフライパンの底を十数度、トンカチで思いっきり叩くような音がします。
そして一呼吸置いて、また、『ガン!ガン!ガン!ガン!・・・・・!』です。
このガンガンガンが、まず最初に3セットくらいあります。
眠りの浅い私は最初の『ガン!』で目が覚めます。
ウチの近所にあるチャペル(礼拝所)のあたりが発生源のようですが、時は深夜なので、『耳元』のように聞こえます。
その『ガン!ガン!ガン!ガン!・・・・・!』が終わると、その後は日によって違います。
大人数で朗読するような声がする。
恥ずかしげもなくヘタクソな歌を斉唱する。
大勢の子供がはしゃいで騒ぎまわる・・・・夜中の3時ですよ!
これが、明け方近くまで続くんです。
皆様、これは何だと思います?
私も知りませんでした。
管理人オバチャンLにその話をして、「アレは何か?」と聞きました。
L:「・・・ROSARY.」
私:「ロサリーって? あのカトリックのロサリー?」
L:「イエッサー。毎年今ごろになると始めるみたい。」
私:「じゃ夜中にお祈りしてるのかい?毎日夜中に集まって?」
L:「イエッサー。」
お断りしておくが、私の家系は、浄土真宗東本願寺派の某寺を菩提寺としているので、カトリックではない。
したがって、カトリック教徒の習慣にはそんなに詳しくは無いが。
(それと『カトリック』とひとくちに言っても、国や地域、派により、風習(儀式?)はかなり違う・・・マァ、いい加減なのだ。)
ロサ(orロザ)リーには、いくつかある。
一番一般的なのは、所謂『ロザリオ』、十字架の付いた(カトリックの)数珠を指す。
もともとは仏教の数珠と同じお祈りに使う小道具であるが、当地では、家や車、あちこちの飾り物として魔除けのように使っている場合が多い。
市場に行けば、100円以下から売っている。
次に、一般的なのは一部のカトリック教徒の間で、日本のお通夜のような感じで、死者を弔う為に、何日もぶっ続けで祈りを行うことをロザリーという。
しかし、誰も亡くなっていないから、ここのロサリーはそれとも違う。
Lオバチャンの住む村はすぐ隣りだが、こんなロサリーはやらないらしい。
隣の市から来ているスタッフのJに聞いても、うちの方じゃそんな事はしないという。
オイオイ、てことは、ロサリーとここで呼ぶ祈祷(奇祷)は、この集落だけやってるんかいな。
90%がローマンカトリック信者といわれるフィリピンに長く住んでいるので、宗教的な慣習はけっこう見てきたが、こんな傍(はた)迷惑なのは初めてだ。
信教の自由は認める!
しかし、ローマンカトリックだかゴーマンカリントウだか知らないが、非常識極まりない。
カネを叩いて参加者を呼ぶというが、わざわざ呼ばなきゃ来ないようなら、お祈りじゃないだろ~が。
それに、周りの迷惑も考えず、子供を深夜騒がせて平気な宗教がドコにある!
だいいち、何で深夜2時とかなんだ。
まさか、KKK(Ku Klux Klan)か?
それとも、丑の刻参りか?
君達は、頭にろうそく立てて、わら人形に5寸釘打つのか~。
噂に拠れば、ハロウイン(万聖節-11/01)で終わるというが、噂は当てにならない。
連中のカトリックには『公衆道徳』という言葉は無いのか。
まったく、自分のことだけしか考えられない人が多い。
日本も小中学校でキチンと子供に教えないと、そのうちこんな大人ばかりになっちゃいますよ。
そういえば、“道徳”という授業はもう無いのでしょうか?
あ~ぁ、今夜も『ガン!ガン!ガン!・・・』で目が覚めるのか。
私らは外国人だから、正面切って文句を言いに行けない。
近所の誰かは、深夜に騒ぐ子供の群れに石を投げたらしいが、”日本人”という看板を背負っているし、そんな事はできるわけはない。
まして宗教関係のことだし。
じっと我慢するしかないのか。
まぁウチのコテージは、道路からは100メートル離れた海辺ですので、お客様には、これら道路側の騒音は聞こえないから良いとしよう。