ビーチボーイ&ビーチガールのクロニクル

南国ビーチで、ゼロからリゾートを建設し、営業し暮らした記録です

コテージ2号のヤシ材木

屋根のトラスを組んでいる。





屋根のトラス材は、ココ椰子の材木。



ヤシの材木も、柔らかくて使えないの(=不良品)が混じっているので、配達時に遠慮なく返品することが肝心だ。




一般的に、ヤシの木の先端部の部材ほど使えない・・・・若いからだ。
(上部の5m位は使い物にならない)



私は、この国で経験上学んだというか、慣れているので、今はトラックから降ろす時のしなり具合、木の様子で、だいたい不良品は見分けられる。


曲がっているのを返品していると、受け取るのが無くなってしまう(笑)ので、曲がりはOKだ。


また、木皮の部分が付いていて、四角でなく3角なのもだいたいは目をつぶる。


サイズがまちまちなのも、当たり前。


ヤシの材木は製材所ではなく、現場(=山)でチェーンソーを使って、フリーハンドで製材する。


全部が同じサイズで真っ直ぐ・・・・などという事はあり得ないのだ。



(そもそも日本の材木は美しすぎる・・・その分高価だが)



返品するのは、あくまでも強度の無いヤシ材だ。



彼らは、軽くてスカスカの材木まで持ってくる。


それは、返品覚悟の上(の納品)なのだ。


返されたら、それをまた次の現場に納品する。


(資材店としては)検品が甘く、受け取ってくれれば儲けものと云う魂胆だ。



だから私も、遠慮なく突っ返す。


店の配達の連中も、別に困らないというか、むしろ仕事が増える=手取りが増えるから気にも留めない。


私は受け取った分だけ払い、不足の分はまた再注文するからだ。




これは2×2=ツーバイツー(2インチ角)のヤシ材。


まだ強度不足なモノも有るが、それらは別の所、杭とか足場とかに使うからイイのだ。


あまり厳しく検品すると、疎まれて人間関係が・・・・


他にトラスには、2×4、2×3 も使う。



選んだ適材を適所に使えば、ラワンや杉などより強度・耐久性のあるトラスができる。


オマケに安い。


屋根のトラスなど、見えないところに使うから、機能重視でイイのだ。



こんなことを知っていても、日本では、なんの役にも立たない知恵でござる。

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