ビーチコテージ2号の内装開始
コテージ2号の内部。
天井以外、柱・梁・床・壁は鉄筋コンクリート。
ドア枠は、ベッドルームとトイレシャワー室用。
クラブハウスとコテージ1号で経験を積んだエンボイ組、前より段取りがよくなってきた。
窓枠を作り、配線を埋め込み、壁をモルタルで仕上げる。
文字にすると僅かこれだけだが、10人の作業員を使って10日ほどかかる。
今時の日本の戸建て住宅は、大体のパーツがプリファブリケイテッド(プレハブ)の既成部材だから、地馴らしから1か月ほどで完成する。
しかしウチのコテージは、基礎も梁も床も鉄筋コンクリート、壁はコンクリートブロックにモルタル仕上げ。
しかも生コン車もなく、ミキサーもない、手ごねだ。
職人たちのスキルも、(日本に比べれば)万事が劣る。
要は、セメント打ちの時は『人海作戦』あるのみ。
フィリピンのド田舎・・・仕方ないと思う。
それにしても遅い?・・・と思うなかれ。
「ウチは(村人の)職業訓練所なのだ」・・・・人助けだと思えばそんなに腹も立たない。
それに、前よりはずっと早くなってきている。
あのいまいましいやり直しも、減ってきた。
彼らなりに努力している。
リビングから玄関ドア。
コテージ2号は、ドゥブレックス(2軒長屋?)だから、二つの玄関ドアがある。
私の思い付きで指示した変形ドアだ。
ドアパネルを作る時の大工ドドンの悩む顔が、目に浮かぶ。
ご本人はそんな先のことに考えが及ばないので、モルタルでせっせと枠を成形した。
玄関からの上がり框。
壁をやったら、床もすぐコンクリートを打つ(仕上げはタイル張り)。
手前は入り口、靴脱ぎのタタキを作った。
海外では、玄関と室内は段差のない作りが多い。
日本人は、室内に入るには履物を脱ぐ習慣があるので、段差は必要だし、そのほうが清潔で便利だ。
個人的見解ですが、土足で屋内、リビングやベッドルームに入る習慣は野蛮だ。
玄関に段差のない欧米の家庭でも、一部の家庭は土足を脱ぐスタイルを採用している。
そういう場合、履物をどこで脱いでどこに置くのか、曖昧で戸惑う。
『室内土足厳禁』ならば、段差(上がり框)を作るのは必然だと思うのです。
アララ~、またやってる。
余計な仕事、『やり直し』だ。
作った窓枠のサイズが合ってないので、サンダーで削っている。
時間の浪費だし、セメント埃で周りが全部汚れる。
まぁ我慢するしかない。
室内から見た玄関ドアと窓。
屋内でなく玄関ドア横に、玄関灯のスイッチボックスと配線を埋め込んだ。
点灯&消灯の管理を、お客様でなくスタッフがするためだ。