巨匠作のモールディング
コテージ2号の入り口付近。
さて、デュブレックス(2軒長屋)であるコテージ2号の入り口周りには、ぐるりとコンクリートの壁で囲った。
人とドアパネルを、雨と風から避ける為だ。
このままでは味気ないので、飾りのモールディングを拵(こしら)えることにした。
黙っていても、巨匠(別名:ヨッパライ大工)のドドンが担当となった。
こういう型(カタ)を使って作る。
砂を混ぜずセメント粉だけで練り、平らな板に盛り、型で整形していく。
芯には細い鉄筋(8ミリ)を2本入れる。
セメントを少しずつ重ねていくので、かなり手間と時間がかかる。
締めに24時間以上乾燥させる。
壁の面のサイズに合わせカットする。
ピンクのボロシャツはドドン。
上部分に貼ったところ(分かりにくい画像で申し訳ない)。
セメント粉だけで練った接着剤?とコンクリート用釘で、貼り付けていく。
上が済んだらサイドへ。
と、ココで作業が突如停まった。
やられた!
また馬鹿げたミスだ。
ドアから見て左側。
ドアから見て右側。
ちょっと分かりにくいかも知れないが、横の壁の出っ張り具合が、寸法が左右で違うのだ。
入り口の階段は先に作ってあるので、これを修正すると階段の幅も全部やり直しとなる。
もうモールディングを張っているので、壁の出っ張りは削れない。
「バカか?」としか思えない、あり得ないミスだ。
工期(=雇用)を伸ばすため、ワザとやった・・・いや、そんな知恵さえない。
つまり、こうしてモルタルを足して面を揃えると、その下の階段の幅が狭くなるので、階段も全部修正しなければならなくなる。
これをやったのは、ドドンと“ジジイ風大工”だが、ミスは後から左側を作業した“ジジイ風大工”だ―――私もあまり人のことをジジイ、ジジイと言えない年だが。
この“ジジイ風大工”は、過去にも散々ミスをしている。
普通そこまでミスすれば、自分から辞めると思うのだが、残念だがそんな潔さは無い。
その都度、やり直しの手間と材料で、多大な損失をこうむっている。
そのうち首にしてやる。
今にみておれ~!
じじい風め。
修正してペンキを塗ったところ。
何とか様になった。
階段ステップは、滑りにくいタイルで仕上げる予定。