手作りカマドの仕上げ・・・前編
バックヤードの片隅に出来上がったカマド。
カマド記事(↓)の続編となります。
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(以下は、現在=2022年から10数年前の、セブの世情のヒトコマです)
先月あたりから、資材店の10ミリの鉄筋の値段が1本105ペソになっています。
4ヶ月前は、205ペソでした。
北京オリンピックの終了、中東のバブルの崩壊、世界的な不況による需要の冷え込みが原因でしょうか。
いまひとつ素直に喜べないのは、せっかくの値下がりでも、ウチはすでに鉄筋の需要があまりなくなってきたからです。
現代は、ほぼ世界中どこでも貨幣経済。
こんなフィリピンのド田舎でも、経済は世界と連動しています。
そういえば、私の子供の頃
♪とか~く~ぅ、このぉ~世~わ~ぁ、ま~まな~ら~ぬぅ~♪
という歌がありましたね!
♪グチは~よそ~で陽気にやろ~ぉ、それがねッ、それが、浮世というも~の~さ~ぁ♪
♪ハッ、きたさっ、ホイサッサッ~ァ♪
昭和30年代前半、確かそうでしたよネ。
さいごの掛け声が、昭和中期してますね。
さぁ~て、ウチはクリスマスも正月も不景気も、カンケイナ~イ!
やることをやる―――ただそれだけです。
“マイ・カマド”の、雨避け屋根と柱の製作です。
水ホースで縦横・垂直を取って、適当な場所に適当に穴を掘って、捨てコンして2×6インチの角材を立てる。
セメントが固まったら、角材をカット(これは柱の添え木になる)。
さらに2日置き、固まらせてから、角材に2インチ角のヤシ材を打ちつけ柱として、仮の筋交いを組む。
トタン1枚の雨よけ屋根を乗せるだけなので、柱は2×2で十分。
屋根を乗せる横木を張る。
屋根は当然、奥へ向かって片流れ。
筋交いを入れ補強。
強い火勢を考慮し屋根は高めにとった。
ボロ屋(古民家)から出たトタン板にペーパーをかけ、サビ止めを塗る。
現代のトタンより厚いし、鉄の質が良い。
古い釘穴は、一応シリコンで埋めた。
カマド前のタタキは延長した。
肝心の火床を上から覗くと。
焚口から見ると。
工夫した通風孔が、きっちり出てます。