柱の色は薄紫⇒濃い紫
工事が止まっているお座敷。
今朝(例によって10数年前の今朝です)も3時半に目が覚めました。
起きるには早すぎるので・・・いつものように、露天風呂のタイルの張り方とか、うちの小船の横木のカーブの付け方とか、柱のペンキとか、ベッドの中でもろもろ考えていました。
ふと時計を見ると5時半。
「さぁ~て」と起きて、ネットでニュースを見てメールをチェック。
「今日は、外はいつまでも暗いな~」と、ふとPCの時計を見ると4時半でした。
「えっ?」
「さっき5時半だったのに・・・?」
“先天性過緊張”のほかに、痴呆?も始まって最近こういうボケが多いです。
それだけが自慢だった、人並み以上の体力も人並み以下となり、あちこちガタガタです。
朝とんでもない時間に起きてしまうのも、老化現象でしょうね。
世間のひと様は、年齢と共に様々な道理が見えてきたり、というような佳境に至るのでしょう。
が、私のようなボンクラ頭は、そんなありがたい現象とは縁が無く、いくつになってもボンクラです。
「♪あ~あぁ、やんなっちゃうな、あぁ~んがん~がぁ、オドロイタッ♪」
(↑ 年配者はご存じ牧伸二です)
さて、そのペンキ話を一発。
前々回の記事で、お座敷レストランの柱を、ウチの大棟梁エンボイがうす紫にして、奥様が急きょ、1日かけてペンキを買いに行ったという話をいたしました。
その後の話です。
エンボイの失敗の後、ペンキ職人カミーロの提案というか指示で、ミックス用のペンキ小缶、茶色3缶、赤1缶を奥様が苦労してゲットしてきました。
私としては、白をベースとしたミックスでは、何を混ぜても、マホガニーやダークオークのような茶色は出せない、と考えていましたので、カミーロの提案は半信半疑です。
ですから、奥様には、普通のペンキで茶系の色があれば買ってくるように、どうしても無い場合は、仕方ないので、カミーロの言うミックス用を買うようにお願いいたしました。
奥様は散々探し回りましたが、(セブ市と違って)カルカル町では、白以外の水性ペンキは存在しませんでした。
やむなくミックス用を買ってきたわけです。
そして自信満々のカミーロが、エラそうにむずかしい顔をしてミックス。
『ついに出来た!』
その色が、“うす紫”ならぬ“濃い紫!”
でも、ひょっとして柱に塗ったら・・・と淡い期待のもとに塗ってみると
やはり濃い紫・・・また失敗!
そしていつもの、ア~ダコ~ダの、言い訳三昧がはじまった。
いつものことだが、救いようが無い。
やはり人間、進歩するとか、上手くなるとか、良くなるためには、間違いや失敗を素直に認めないといけないです。
そこから出発して、反省し、考えて、より良いものが生まれてくるはずですよね。
この国の人は、カミーロに限らず、自信過剰が多い。
ミスに目をつぶって、プライドにしがみつく。
プライドを守るために、自分の失敗を見ない、認めないのです。
そんなものをプライドとは呼べません。
本当のプライドとは、そんなチッポケではないと思います、私は。
「カミーロ、見ろ!現実を!」
(↑ 心の中で言ってやりました)
とにかくまぁ、ミックス用の小缶ペンキなら、割高だが近所の町でも売っている。
管理人のオバオバちゃんを買いに行かせて、また茶色のミックス用小缶を2缶ゲット。
私としては、悪あがきのように思えるが、3度目の正直というのもある。
カミーロが先の失敗など無かったように、また自信満々で混ぜた(どういう神経だ)。
結果は、“濃い紫”が更に濃くなっただけ・・・・・。
もうハラも立たない。
ペンキ塗り名人は、あと2缶、茶色を買ってきて混ぜれば・・・とか、まったく懲りずに言っていたが、鼻で笑って無視。
私は、残っている赤と黒を全部混ぜるよう指示した。
濃い紫が少し茶色っぽくなったようだ。
そのまま塗らせることにした。
今度セブ市に行ったときに、マホガニーに近い茶色を買ってきて、上塗りしようと内心決めて。
「もうこれ以上はこの問題に付き合いきれん。」
ボケの始まったフウテンは、先がないのだ。
残り時間は少ない、いそげや、急げ~。
「高田の馬場はまだか~!」
と韋駄天走りに、現場を飛び回るフウテンおやじであった。