おばばの実態
*例によって、以下も10数年前の記録です。
リゾートを作り始めた頃、現場近所の家に間借りしていました。
記事中の『オババ』とは、その家のメイドでございます。
フウテンおやじ妻です。
そのオババ、あまりにもひどいので、その実態に迫ってみることにしました。
そのオババ、息子にフライドバナナ(バナナを揚げたフィリピンのお菓子)を7本も与え続けた。
当時、息子はまだ3歳。
まるで動物園の猿にエサを与えるように、しかも大人でも7本食べるのは大変なのに、ましてや小さい子に。。。。
オババ曰く『私はあげてないけど、欲しいと言った』と。。。
そのオババ、ご飯もおなか一杯で食べ残した息子に、無理やり食べさせた。
食後、気分が悪くなった息子は吐いた。。。
それが数回ほどあった。
ウチの子守り曰く『オババが無理やり食べさせたんですぅ。。。』
オババ曰く『ご飯を残すとうちのご主人は怒るの。ほら、私が食べさせてあげたから全部食べたんだよ、わっはっは』 と。。。
ある日、何か様子がおかしいと思ったら、息子が犬の檻に入れられ、檻の外から、子守りが彼にご飯をあげていた。
そのオババ、犬の檻に入ったままで、子守りからご飯を食べさせられていた息子を見て笑っていた。
オババ曰く『(檻に)入りたいと言ったんだよねぇ。それに、そこでご飯を食べた方がちゃんと食べるし。私は子守りに止めなさいと言ったんだけどねぇ、はっはっは』と。。。
子守りは『オババが、そこで食べさせればと言ったので。。。。本当にすみません。(涙)』
まだ10代の子守りは、泣きながら私に謝ってきた。
「そういうことはお願いだからもう二度としないでちょーだい。まだ3歳で何もわからないの。これが何であるかもしらないんだから。大人のあなたたちが止めないと」
さすがに悲しくて、涙ながらにお願いした私。
が、恐るべしオババ。
それに対して『でも入りたいと言ったから入れたんだ、私達が入れたんじゃないよ!』と逆切れした。
そのオババ、息子の子守りを自分の子分のように使っていた。
午前中や、食事時前後、子守りは1時間ほど消える。
ふと消える。
疑問に思い探してみると、なぜか料理をしている、自分たちのおやつを調理している、食器を並べている。
私「一体、どーしちゃったの?」
子守り『あのぅ。。。。あのぅ。。。。オババに手伝えと言われて。。。。』とこっそりと言ってくる。
オババ曰く『子守りが手伝いたいと言い出したんだ。 しかも彼女は揚げバナナが食べたいと言ってきたら作らせたんだ。 忙しい私の手伝いをしてくれると言ってきたんだよ、彼女が』と。。。。
そのオババ、うちの子守りにおやつをねだる、あれを買え、これを買えとせがんでいた。
アシスタントのJでさえ、『あのオババと一緒にいるとお金が続きません。毎日おやつを買わないといけませんでした。。。
あの迫力に負けていやとは言えません。
いやといったらまた意地悪されるので。。。。。。』
今だから言うけれど、涙ながらに『私はこれ以上、お金が続きません。。』とオババのせいで辞めていった子守りが数人いた。。。。
そのオババ、『私は忙しいから時間がない』といって、途中からフウテン一家の洗濯を拒否し始めた(ウチはその家のオーナーに、ウチの分として、オババの給料を渡しているのに)。
おかげで日曜日の買出しがない日に私とフウテン、雁首並べて洗濯物の手洗い。
(そこの家には、洗濯機がなかった)
そのオババ、トイレなどの掃除は2,3週間に一度である。
あまりにも汚いので掃除をお願いしても『私は忙しい』と。。。。
最長1ヶ月ほったらかしにしていたこともある。
そして自称“働き者”なのである。
後日談:
そのオババ、私達が引っ越した後も、近所中に『あそこの女主人は恐ろしいんだよっ。いつもフィリピン人スタッフを怒鳴りつけて、しかも休憩させないんだよ。
椅子に5分も座れないんだよ。すごく厳しいんだ。だからあんたっ、あそこで働かない方がいいよ』と言いふらしている。。
あの女主人とはもちろん私のこと。
前に子守やヘルパーを募集したところ、面接にきた数人のフィリピン人に聞かれた。
『オババが言っていたけれど、本当にそうなのですか?』と。。
そのオババ、地が大きな声なのに、ワザとかしらないがウチの前で、大きな声でウチのスタッフや息子に話しかける。
二階にいるとオババの声が周辺に響き渡り、よく聞こえる。
息子は、オババの姿を見ると、怖がって人の後ろに隠れようとする。
『どうした! そんなに痩せて。あんたの親はご飯をあげないのかい? ガリガリじゃないか?』
『どうした、そのよれよれの服は。 シミもついてるよ。 あんたの家には漂白剤もないのか? お金がなくて漂白剤も買えないのか?』
『なんでぐずってるのよ、。私が金ノコであんたの指先切ってやるよ。
(そしてウチのスタッフにむかって)こんな子供は少々痛めつけてやればいいんだ。』
そしてウチのフィリピン人スタッフや職人達にむかって・・・
『あんた、あそこの日本人の所で働いて一生後悔するよ! 私はいくら(お金)積まれても絶対働かないけどね』
『ちょっと、あんた高級取りなんでしょ。私にサンダル買ってよ。いまあそこの店に売ってるのが素敵なんだよ。いまから一緒に行こう』
『ほんと、あそこの日本人は性格悪いよ。私にレチョン(豚の丸焼き)の分け前もない。』
上記は今までにあった話である。
近所でも性格が悪いことで有名なオババだそうで、このオババの口から悪口以外聞いたことがない。
あっ、違う。
誉め言葉は以下のように何度も聞いたことがある。
『ほっんとうに皆、働かないやつらばっかり。それに比べて私はフィリピン人なのに超働き者。 私がここで働いてご主人はラッキーだよ。 いまどき私みたいな働き者、そんじょそこらにはいないよ』と。
しかし、しかしである。
あーだこーだ、と言いながらもウチのスタッフには・・・
『もし、あんたのところでキッチンスタッフ募集するんだったら、私の知り合いがいるから』
とか
『ボホール島にいる私の娘が子守りやるよ』
や、はたまた
『(リゾートが)オープンしたら、私(オババ)をマネージャーにしてくれる、ってあの女主人(=私です)が言っていたんだ、ガハハッ!』
などの発言。。
挙句の果てには
私には
『マ~ム(私のこと)、私があなたの家のヘルパーになろうか?』など。。
はっ?
これは一体どういうことなんだろうか?
このオババの言動は、私には全く理解ができません。
息子に対しては、虐待に近くないですか?
私のことにいたっては、私は息子は叱るけど、フィリピン人を怒鳴ったことな絶対ないのです。
よくもこんなにねじまげて話ができると、鳥肌がたちます。
地元のフィリピン人も煙たがるオババですが、私も日本をはじめ、アメリカ、ヨーロッパ、アジアの国に住んだことがありますが、こんな恐ろしいオババに遭遇したのは初めてです。
もしや、これは”オババ“という名の着グルミに包まれた、別な生き物なのでしょうか?
もしそうだとしたら、なぜ自分が、オババの言動を全く理解できないのか?が理解できるのですが。。。
と、ここまで書いたら、そのオババがウチの前を颯爽と通り過ぎていきました、いつもの自転車で。。。
いや~、恐ろしや、恐ろしや。
追伸:ある日、息子に寝る前の絵本を読んでいました。
私「おばけはこ~んな顔して、怖いよ~。早く寝んねしないと、こんなふうに連れていかれちゃうんだって。怖いねぇ~。」
息子『じゃ、〇〇〇〇〇(←オババの名)はオバケなの?』
私「・・・」
フウテンオヤジ注:
フィリピンの田舎の各村には、この『オババ』のような迷惑キャラが、それぞれひとりはいます(どこかも、一緒かも知れませんが)。
相手にならない、相手にしない・・・というのが最良の対処法だと思います。
上記の場合は、同じ屋根の下でしたから難しかったですが、我らがリゾートに越してからは、(それでもちょっかい出してきましたが)無視しました===一件落着。