お座敷の屋根をヤシの葉で葺く
(前回の記事の続きとなります)
当たり前ですが、屋根を葺くときは下から上へです。
(太い竹を割った)ブトンで作った桟に、先日船から買ったニッパを、ナイロンテグスで留めていく。
ただひたすら、ニッパ椰子の葉を束ねた『ニッパ』をナイロン糸で縛る。
無論、すべて手作業です。
(内側から見たところ)
ニッパの芯に入っている細い竹を、ブトンに縛っていく単調な仕事。
ブトンが少ないので、屋根の片面全部と反対側少しを終えて、おしまい。
またこれから、いつ来るか分からない次のブトンを待つことになります。
職人たちには、それまで他の作業をしてもらって、間をつなぐしかありません。
まあ熱帯にある国々は、どこもこんなものですが・・・。
生真面目な日本人としては、ちょっとイライラします。
しかし、私も日本人の端くれですから、ここの人達と同じになるわけにはいきません。
本当は、そうして『フィリピン化』しちゃったほうが、精神的にずいぶん楽でしょうけど、そうはイカの〇〇タマです。
今日できることは今日やる。
時間があれば、明日のことも今日やる。
まだ時間があれば、あさっての準備をする。
団塊世代の仕事のスタイルです。
フィリピン人からしたら、『シンジラレナ~イ!』でしょう。
ですので、“隠れワーカホリック”してます。
正体を現したら、この地では、変人だ、キチガイだ、悪魔だと云われても反論できません。