富士山が浅間山になった
(工事風景)
(近所の牛も見物に来た)
シーウオール(ビーチ川の堤防)のひと段落に伴い、反対側のハイウエイ(国道)に面したリゾート正面の、エントランスのデザインを考えていた。
クラブハウスの工事と並行して、エリック組に担当させる。
道路に接した正面敷地の幅は、約18メートル。
基本的には、リゾートのセキュリティーとプライバシーを保つため、塀になる。
田舎で治安は良いのだが、体裁は整える必要がある。
それから、車のためのエントランスゲートとお客様の出入り口=門、が必要だ。
リゾートの顔となるパーツなので、精一杯凝りたいのだが、予算もある。
シンプルでなお且つ洒落たデザインにしたいのだが、そういう芸術的なセンスはあまりない。
奥様Mにいたっては、私より無い、と断言できる。
奥様Mは、フウテンにはもったいないほど才能あふれるレディなのだが、「天は二物を与えず」、ということなのだろう。
したがって、リゾートは全部自分達の企画でというポリシーにのっとり、これも不肖、私フウテンオヤジが担当した。
(お客様用ゲートの工事風景)
私の耄碌(もうろく)した脳みそで、1週間はあれこれ考えた。
結果・・・・そうだ! 海だから「山」がいい!
富士山のあの傾斜というか、角度、山なりは非常に美しいと思う。
富士山は日本の誇りだ!
私が昔、アスリートしてたころ、トレーニングの一環で、春、夏、秋、そして厳冬期も富士山に登り凍傷もやってしまった。
外国人から見ても、日本といえば「オー!フジヤマ!ゲイシャ!」だ!(かなり古いかもしれないが)。
しかしあの山容をこのケースで採用すると、計算上、頂上は高さ7メートル、ちょっと高くなりすぎだ。
かんたんに富士山は諦め、浅間山で妥協。
これならトップ高さ3.5メートルで良いだろう。
隣の車用のゲートはポストからポストの芯々で、幅3.3メートル。
お客様用開口部は、縦横1.8メートル、屋根をやはり山形にデザインし、直角に庇し屋根を配した。
側面の塀より高いし、堅牢にしたいので、ポストを太くし1.5メートルと深く入れ、地中は3段積み、ブロックは、厚めの6インチ(15センチ)厚を採用した。
だいたいの形ができたところで、工事を一旦ストップ。
仕上げはあと廻しだ。
(お客様用の門)
(フェンスのデザイン、今は廃屋がいかにも不釣合いだが・・・)
(工事半ばのエントランス全景)
驚きの仕上げデザインを用意しているのだ。
村じゅうが、『OH!WOOH! ナンダこりゃあ!!』と注目するはずなのだ。
それを想い、一人悦に入り、ムフフッなフウテンオヤジである。