口先だけの ”顧客第一”
スラブ(=鉄筋コンクリート作りの床)の配筋です。
下は深さ2.5メートルの空洞(浄化槽)です。
コンクリート打ちました。
周囲に壁を立ち上げます。
壁が出来ました。
屋根のトラスをヤシ材で作ります。
椰子の葉(=ニッパ椰子の葉)で葺くために、桟木を組みます。
防虫剤(ソリグロム)を塗布します。
ニッパで葺きます。
ネット(漁網)を被せて、壁をモルタルで仕上げです。
ドア枠の仕上げ&ペイント。
壁にペンキを塗って、床にタイルを張ります。
ハンドボールと便器の設置。
内部もこれでほぼ出来上がり。
手前にシャワースペースも作りました。
念願の“外トイレ”であります。
何故、念願かといいますと、これには経緯があります。
リゾート立ち上げを我々がスタートする直近の5年間、マネジメントをさせていただいた某リゾートがございました。
その地域としては、立派な施設を持ったリゾートだったのですが、そこには外トイレが無かったのです。
分かり易く申し上げますと・・・・
例えば、プールで泳いでいる時、ダイビングの前やダイビングから帰ってボートを降りた時など、いちいち自分の部屋まで赴いて、トイレを使って帰って来ないとならないのです。
ダイバーの方はよく分かると思うのですが、これは相当不自由なことです。
私はそれまでにも、幾つかリゾートマネジメントをやらせていただきましたが、外トイレが無いというのは、それが初めてでした。
当然ですが、ほぼ全員のお客様から、『外トイレが欲しい』という要望がきます。
ご常連のお客様たちは、『まだ無いの!』と諦め顔の苦情です。
私と奥様も、ただ謝っていただけではありません。
そこの仕事を始めた直後から、リゾートオーナーの方に外トイレの必要性を説明し、作ってもらうようお願いし続けたのですが、どういう理由によるものか、ついに5年間作っていただけませんでした。
そんなことがあって、奥様と私は、(自分たちのリゾートには)『絶対に立派な外トイレを作る!』が、合言葉となったのでありました。
“顧客第一”
“お客様のために・・・”と口先で言うのは簡単です。
ひと様を相手の業界各社首脳陣は、100%それを言います。
モノ作りの会社であっても、製品を通じて顧客と繋がっていますので、結局は人間相手の一種のサービス業でしょう。
しかし、本物の“顧客第一”を社員共々実践している会社は、非常に少ないと思います。
いざとなると、顧客より取引先、親会社、自身の保身、会社の利益を構ってしまう場合が多いようです。
不肖、私フウテンは明らかに理工系、人付き合いはどっちかというと苦手で、自分勝手で短気なバカ野郎でございます。
それがどうしたはずみか、日本、海外と現在に至るまで、主に人間様を相手にする仕事に就いて30数年です。
そして、つくづく思うのですが、『顧客第一』に仕事をするというのは、“言うは易く、行なうは難し”ですね。
“顧客第一”
これは、たぶん永遠の課題でしょう。
がんばらなくっちゃ!