柱だらけ・・・
(大柱の鉄筋、地中に植え込み中)
以前、なかば建て終わった12本、縦横30センチのポスト(大柱)の構造について、説明した。
(大柱と型枠)
今日は、それに加えての、2階スラブまでの小柱だ。
エンボイの説明によるプランはこうだった。
ブロックの間仕切りの交差する場所と開口部に、新たに計13本の柱を建てる。
鉄筋は、12ミリで、バンドには10ミリ、もちろん深さ1.5メートルまで掘り、鉄筋で組んだ基礎のベースを埋め込む、と言う。
ナニー!
12×8メートル、床面積96平米に全部で25本の柱だと~!
ナメんなよ~!
エンボイ、お前は何を作る気なのだ。
核シェルターか~。
この国なんて、中国や北朝鮮にもロシアにもアフガンにさえ狙われないのだ。
これは単なるビーチリゾートのクラブハウスだ。
だいたいプロジェクトには予算という物があるのを知らんのか。
そんなことしたら、柱だけで幾ら予算を食うと思ってるんだ!
そんなに柱が好きなら、お前を人柱にして埋めてやろーか!
・・・・などと、人格がめっきり丸くなったフウテンは声を荒げたりはしない。
私: 「エンボイ、それはとても良いプランだけど、ちょっと予算オーバーなんだよね、そのプラン。」
「柱の数を何とか減らせない?」
エンボイ: 「2階建てだから、2階が重いからこの位しないとだめ。」
私: 「そりゃそうだけど2階にタンク(戦車)が入るわけじゃないんだよ、ちょっとやりすぎじゃない。」
エンボイ: 「イヤ、2階が重いから。。。」
だめだ、コリャ~。
だいたいこの辺りでは鉄筋コンクリート2階建ての家は、特権階級のお金持ちの家がほとんどなのである。
そしてフィリピン人は、上から下まで見栄っ張りが多い。
当然、お金持ちも馬鹿げたミエを張る。
ゆえに2階建ての家は、ムチャクチャ頑丈に出来ていることが多い。
それが当たり前なのか。
震度2の地震があれば大ニュースになる、ここセブ島なのに。
お金持ちでないフウテンとしては、小柱の数を10本に減らさせ、間仕切りブロックを6でなく4インチ厚にさせるのが、精一杯であった。
(小柱達)
私は、建築士の資格はないが、『過ぎたるは、及ばざるが如し』というではないか。
疲れた~、もう勝手にしてチョ~。
これで、また新築祝いの豚の丸焼きが1匹ると、エンボイにイヤミったらしく伝えてやった。