ビーチボーイ&ビーチガールのクロニクル

南国ビーチで、ゼロからリゾートを建設し、営業し暮らした記録です

6人首切り

(どの人がM&Kでしょうか? ちなみに私フウテンオヤジも入っています)


2階のスラブとビームの、セメントを打ち終えいち段落。



かねてより懸案のワーカーのリストラをした。


エンボイに相談すると、彼のシガラミ(親戚優先)で人選するので✖。


ここは私情をはさまず能力主義、奥様Mと2人で決めた。


狙いは、まずエンボイの息子Kと、エリックの弟といわれるAだ。


2人ともハイティーンか。


さて冒頭の画像の、どの人がM&Kでしょうか? 



Kはクチばかり動いて、体は動かない。


かといって、たまに動くと、ロクな仕事をしないのでそれも困る。


払う給料と同額、またはそれ以上の損失をもたらすのだ。


二人ともこの辺では珍しく、日本のコンビニに以前深夜たむろした若者、のような雰囲気を持つ。





Aは、おとなしいがめったに動かない。


ボケ老人のようなハイティーンだ。


周りの年上がキビキビと動いていても、自分ひとりでボーっとできるという特技がある。


10分以上も足場に座って身動きしなかったり。


私は『幽体離脱』しているかと思うくらいだ。


まるでそこに存在しないような・・・・


私にはハッキリ見えるのだが、異様な感じだ。


彼の周辺には、明らかに別の空気が漂っている。


この若者も、こちらがお金を払ってでも、来て欲しくない。





他にも、『給料くれるから来ているだけ』的な感じのワーカーが少々いる。


総じて所帯持ちの年配者のほうが、若い人より良く働くのは、やはり生活がかかっているからだろう。


中には、ほとんど口も聞かず、黙々と働き続けるワーカーも数名いる。


そういう人を見ると、(こんな給料で悪いな~)と思ったりしてしまう。




そんなわけで、大工&左官は今後仕事が増えるので全員残し、さらに1名追加で8名とする。



仕事が少なくなるヘルパー(助手?見習い?)は上の6人をリストラして7人、計15人体制で今後の工事をやっていくことに決めた。




いわゆる『ファイヤー!』される6人には申し訳ないが、これはビジネスなのだ。


もともと家族の誰かが、海外出稼ぎに出ていて、その仕送りで食っていける=労働意欲がゼロな人たち(フィリピンあるある)も多い。


どっちにしろ工事が終われば、ここでの仕事は無いので早いか遅いかの違い。


でも変なプライドだけはある彼らには、そこは理解できないので、しばらくは背中に気をつけようと思った。





ところが・・・・・


リストラ敢行の翌朝、現場に行くとアッと驚く為五郎、ならぬ、フウテンオヤジは驚いた。




明らかに雰囲気が違うのだ。


おとなの『仕事人集団』というムードが漂い、ウーン!実に良い。


昨日までに較べ、空気が引き締まった。


ちょっと予想外の反応だ。




私、フウテンおやじも「ヨッシャァー!」と気合を入れたが、とたんに林立するスラブの足場に頭をぶつけ星が見えた。


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