2階の天井のビーム(梁)
(外壁が立ち上がってきた1階)
(2階の方はまだまだ)
2階のスラブが終わり、次の工事は2階の天井のビームだ。
なんかようやく建物らしくなってきて、『ムフフッ』なフウテンおやじである。
私がゴミを拾っていると、エンボイがやってきた。
「ビームは、12ミリ(鉄筋のサイズ)を6本で組みたいんだけど、それでバンドは10ミリ。」
ビームの上にはトラス(屋根の骨組み)と屋根材しか乗らないので、さすがのエンボイも「(上が)重いから・・」とは言ってこない。
今日は上機嫌のフウテンは、簡単に「オッケー!」と承諾した。
私があっけなく快諾したので、エンボイも意外そうだ。
「じゃ、12ミリの鉄筋100本欲しい。」とエンボイ。
100本×確か205ペソ=20,500ペソ!
(えつ!)
守銭奴な私は、とたんに気分がどんよりしてきた。
私、「10ミリじゃ、ダメ?」
「曲がるからダメ。」とエンボイ。
たかが屋根とねずみ3匹くらいの重さで、30×20センチのコンクリビームが、曲がるわけがない!
96平米の2F床面積に、12本の柱があり総長68メートルものビームを張るのだから。
(ガンコ者め!お前は金の有り余っている中近東に行って、核シェルターでも作っていろ!)
と日本語でエンボイに笑顔で言ってから、「よし、お前に任す!」と言った。
クラブハウスはスラブもビームもこれでおしまいだから、善しとしよう。
(日本じゃ赦されない大ざっばな足場、フィリピン田舎スタイル)
(1F柱の上部は、2Fのビームと一緒にコンクリートを打つ・・・アリかな~。柱のコンクリートに継ぎ目ができるけど・・・私、その昔、某ゼネコンのビル建築現場でバイトしてたけど・・・思い出せない)