廃屋は宝の山・・・その1
(医者一家が住んでいた敷地内の古民家=このブログでは命名「ボロ屋」)
日本の古民家にも良さがあるように、この国の古い家も歴史があるが、ボロ屋はやがて解体しなければいけない。
私が造っているのはリゾートだからだ。
今作っているクラブハウスの完成後に、ビ~チサイドのコテ~ジに取り掛かるのだ。
ポリシーというか、仕様は『アジアンチック』、『ネイティブ風』。
しかし『本物』にしてしまうと、たいていの日本人のお客様には、心地良くない。
何故なら、蚊がいる~とか、虫が入ってくる~とか、キタな~い、とか云われそうだからだ。
今の日本の住まいの過剰な快適さに慣れた日本人は、滞在すれば、我慢できないに違いない。
したがって、日本人仕様の『居心地のよい、清潔な、アジアンチックなネイティブ風、のコテージ』←(ナンジャ、ソリャ?)を作るのだ。
そして素材には、ボロ屋の古材を随所に活かしたい。
(木製のジェラシー(ルーパー)窓)
私はこれはアンティークで良い感じだと思うのだが、正確に動作するようメンテと手直しが必要だ。
(無垢材2インチ厚の階段踏み板、全く傷みがない)
実はクラブハウスの階段に使いたかった。
しかし果たせるかな、長さが!・・・クソ~、足りなかった。
(無垢材の階段バルスター、と手摺り)
(2階から見た階段)
木材を横置きにし回転させて削る方法は昔からあったので、現在市販されているバルスターと大差ない。
しかし、手すりは小刀か何かで気長に成形したようで、よく見ると粗めのウロコ模様になっている。
(6インチ(16センチ)角の無垢材の柱)
(右側はシロアリの通り道だが、この柱は食べてない)
色も深い色で貫禄がある。
現時点では、何の木かはっきりしていない。
マホガニーやチークではない。
もっと希少な木だ。(トガスかな?)
非常に硬く、シロアリも避けるほどの立派な柱だ。
私は最初にみたとき、あまりに固いので、コンクリートにペンキを塗っているのかと思ったほどだ。
木だと判ったのはよく見ると木目があるし、釘が何とか打てたからだ。
棄てるには忍びない。
今ではとても手に入らない木材だから。