窓屋さんの、ウラ事情な話
(窓屋Jの再々修正された見積書、画像は2度目の見積もり90,500ペソを手書きで90,000ペソに変えてある)
前に窓の工事契約に付いて、記事を書いた(↓)。
窓やるぞ~ - ビーチボーイ&ビーチガールのクロニクル (muragon.com)
(上の記事の最後に以前からの知り合いの窓屋さんJが、最後の最後に[9万ペソ]という破格の見積もりをぶつけてきた。)
この話のウラは・・・?
他社の見積もりでは、はなから受ける気の無い18万ペソもあったが、13~15万ペソが最多帯だから異常な安さだ。
日本でも、うまい話にゃウラがある、気を付けろ、というくらいだ。
このフィリピンではウラだらけ、いくら用心しても、し足りないことはない。
奥様Mと私は、この[9万ペソ]のカラクリを調べたのだ。
最初の12万6千ペソから、9万5百そして9万に。
何故いきなり、[12万6千ペソ]から、[9万ペソ]まで下がったか?
こういう事が判明した。
窓屋さんJが所属するアルミ加工会社が、材料の仕入れ元から契約上のノルマを科せられている。
そのノルマを達成しないと、仕入れ価格が変動する(=上がる)か、ペナルティがあるかとかで、マズいらしい。
そして、私にとってはうまい具合に、そのノルマの期間のギリギリで、うちの大口の工事の見積もりの話があったのだ。
うちの工事を請けないとノルマが達成できない、契約違反に該当ということだ。
窓屋Jの読みでは、前のリゾートでJと私は付き合いがあったので、Jは当然そのよしみで受注できると安易に考えていたらしい。
ところが私は、Jを断わった。
当てが外れたJは、そこで慌てて、なりふり構わぬ[9万ペソ]を出してきたのだ。
もちろん当人のJは、こんな事を私に打ち分けるわけはない。
この情報は別のルートから探ったのだ。
ビジネスの世界で、一番価値があるのは”情報”だ。
それは、セブ島のド田舎でも同じ。
結論としてこの契約は安全だと判断した。
Jよ!損するときもあれば、得することもあるのだ。
奥様Mと私は、決まりかけていた近所のガラス屋さんLを断わり、Jに決定し、半額の手付けを払ったのだった。
Lよ、ゴメンチャイ。
君の10万2千ペソは、破格の見積もりだったが、あいにく赤字覚悟で受けるところが出たんだ。
この埋め合わせは今度するからね。
(この国でも、「こんど」と「お化け」は出たためしはないが。)
そして、1週間後の予定日から2日遅れて窓屋Jと初物の窓資材が到着した。
しかし1セット(窓ひとつ用)だけだった。
途中で車が故障して、1枚しか持って来れなかったとJは(バレバレな)言い訳して。
ブロンズグラスとブロンズ色のアルミサッシュ(フィリピンとしては高級だ)。
ガラス保護のため、外側をそこらにあったベニヤでカバーしている。
あ~ぁ、フィリピンだな~。