ビーチボーイ&ビーチガールのクロニクル

南国ビーチで、ゼロからリゾートを建設し、営業し暮らした記録です

フィリピンの電気代・水道代


手前クラブハウス、奥ワークショップ。


日本の夏も暑いですが、フィリピン、ここセブ島の海沿いの村は今がいちばん暑い季節です。(←10数年前の4月)



日本と違い、盛夏は7~8月ではありません。


湿度も東京の夏よりは低いでしょうし、夜は大地と草木のおかげで、それなりに気温が下がりますので、普通の人は寝苦しいことはないでしょう。


しかし、日中現場の日なたでは何もしなくても汗が出ます。


Tシャツやランニングには、汗の白い模様が浮き出ます。


屋内でも、私どもの事務所のあるクラブハウス2階は、先ほど33.8度ありました。


ちなみに同時間、第一コテージは、30度でした。


海沿いであり、6メートルの高いニッパ葺き屋根と吹き抜け天井のおかげです。


クラブハウスは、屋根に当たる日射が、部屋に伝わります。


屋根裏などは、60度くらいあるのではないでしょうか。


・・・行く気はありませんが。


エアコン入れれば、いいんじゃない?と思うかもしれません。


エアコン、ちゃんと付いてますよ。


でもエアコンをONにすると部屋から出られなくなりそうで、自然のまま、暑いままに任せてます。


どうせ毎日バッタのように現場を飛び回る私は、事務所には10分といられません。
しかもエアコンは、電気をタップリと食います。




ウチの電気メーター



新型だそうで、アラゴーの円板(中で回っている丸いの)がありません。




以前調べたことがあるのですが、我が家で払っているフィリピンの電気料金(1キロワット時当たり)は東京とほとんど変わりません。


と言うことは、平均収入が日本の5分の1とも10分の1とも言われるフィリピンでは、
電気は非常に高価なものでして、庶民はおいそれとは使えないのです。


おまけに、日本のようなハイテク省エネ設計の電気製品などは、まず見かけません。


まあ村人の家には、電機を食いそうなエアコンや電子レンジ等などありません。


ましてIHヒーター、電気ストーブなどありえないですが、ウチは日本人家庭ですので、普通に暮らすと電気をかなり消費します。


これからフィリピンに移住しようかと考えている方は、ご用心。


電気代、日本並みに暮らすとバカになりません。



しかも今年(=10数年前)4月から、電気代値上げとなりました。


東京電力あたりは下げていると言うのに・・・まあフィリピンですから、しかたないです。


邦貨に直すと1キロワット時当たり、約3円の値上げです。



値上げではないのですが、電気と言えば、かたや水道代。


これにも、納得いかない部分があります。


量を使えば使うほど高くなる1立方メートルあたりの価格設定は、日本とはレートや計算方法は違うのですが、まあ良しとしましょう。


納得しかねるのは、レートが人によって違うことです。


大都会はどうか知りませんが、村人が払う1㎥当たりの料金(Residential Rate)と外国人やよそ者が払う料金(Associate Rate)が違うのです。


使用量にもよりますが、だいたい20数%高いのです。


このレート(Rate)は、その他にも商業用、公共団体用など全部で6種類ありますが、よそから来た人(主に外国人ですが)は土地者より20%以上高いと言うのは、ちょっと変に思いますね。


たとえば日本で、同じ地域なりマンションなりに住んでいる外国人に、日本の水道局は割高料金を請求しますか?


否でしょう。


この辺は、“外国人=金持ち、金は有るところから取る”と言う、貧しい国々特有のスタイルでしょうか。


でもウチの村は、フィリピンの他の地域より、外国人に対し良心的な部分も多々ありますので、住みやすいところではあります。


それに、電気料金と違い、水道代はフィリピンの実情に合わせて日本よりは安いので、許容範囲でしょうか。


しかし、使ってないときでも時々クルクル回るらしいウチの水道メーターは、ちょっと怪しげですね。(客室のどこかでスタッフが、自分の洗濯でもしているのでしょうか)


このメーターは私が買ってきた(メーターは利用者負担)ので、誰にも文句は言えないのですが、どこかに回りの遅いメーターは売ってないのでしょうか?




高くても買います。


フィリピンでは、ありそうですから・・・。

面白いと思う魚

ゴマモン。


産卵期のゴマモン⁽ガラ)は、巣の回りにテリトリーを強く主張します。


巣の近くに来るものは、威嚇し、追いかけまわし、その強靭な歯で攻撃します。


ダイバーも然りです。


私(フウテンオヤジ)の場合は、後ろ向きになって、ジェットフィンで迎撃します。


耳を噛まれて、医者に行って何針も縫ったガイドもいました。


初心者ダイバーの中には、ゴマモンが来ると、勘違いして自分も寄って行っちゃう人もいるので、ガイドとしては焦ります。





《ここからフウテンおやじ妻です》



タイトルそのまんま、です。


私がこりゃ~おもしろい!と思っている魚を紹介させていただきたいと思います。


あくまでも、“私が”おもしろいと思う魚ですので、たいくつだったらすみません。


すぐいっちゃいましょー。



エントリー1


“水中の魔女”


ゴマモンガラ=胡麻紋殻 =Titan Triggerfish



じゃじゃ~ん




オスでも“魔女”と呼んでいいかもしれません。今の世の中、なんでもあり、じゃないですか。


この魚、結構サイズが大きい⁽40~70センチ)ので、水中で見ると“見ごたえ”があります。


英語名はタイタン トリガーフィッシュ。


この大きさからギリシャ・ローマ神話の“タイタン”から名づけられた、と言われています。


正直、私も、ダイバー成り立ての頃は知らずに「お~!!」と感動し、パンを片手に近づこうとして、ガイドにがっつりと止められたことがありました。


知る人ぞ、知る。海の凶暴魚、通称“ゴマモン”。



ガツッ、ガツッ。。。。。なんの音だっけ?



ふと見ると。。。。。


青ヒトデをかっ食らうゴマモンの姿。。。。


私に気づき、青ヒトデを口に加え、くるりと向きを変え、そそくさと去っていったあの姿は今でも忘れません。


ご存知の方も多いと思いますが、特に産卵期にゴマモンに近づいてはいけませんぞ。


知らずに巣穴の近くまたは上を通過しようものなら。。。。


(アッタックしてくるメスのゴマモン=母親の本能ですか。。。わからなくもないですが。。。母は強し、です)



ただ、私ゴマモンの“ひげ”大好きです。


口の上に、キャプテンフックも顔負けの立派な口ひげがあるんです。


(実際に口ひげはありません。口の上にある口髭のようにみえる黒線ですよ~)




エントリー2


“水中のカラス”


アブラヤッコ=Keyhole Angelfish





カラスは確か、ギリシャ神話では黒一色になる前はカラフルな鳥だった、と記憶しています。


それがカラスのいたずらに怒った神様が、バツとしてカラスを地味な黒一色に変えてしまったとか。。


逆にイギリスのロンドン塔ではカラスを飼っていますね。


カラスがいないと不吉なことが起こる、と言われているロンドン塔です。


でもあのうじゃうじゃいるカラスの方が、よっぽど不気味に感じ鳥肌がたちましたが。。。


さてこのアブラヤッコ、実のところほとんど黒色に見えますが、“濃紺”です。


体中央に一点白が入っているものの、私的には“水中のカラス”?と思ってしまいます。
(ちなみにこの白点は成長していくと段々小さくなっていきます)


このアブラヤッコを見ると、水中で不吉なことが起こる、というものではありませんのでご心配なく。


他のキンチャクダイの魚は黄色だのブルーだの結構カラフルなのに、このアブラヤッコはジミです。。。


お情けに筆で書いたような点があるのみ。。。


だから英語名はおもしろいですよ、キーホール(key hole) エンジェルフィッシュ。。


なんで和名はカギアナ(鍵穴)ヤッコにならなかったんでしょう?





エントリー3


“水中のおたまじゃくし”


コンビクトブレニー = Convict Blenny=囚人魚




最近人気が出てきました。私が発見?した7年くらい前はほとんど知られておらず、NHKの番組で取り上げられ、注目されたお魚です。


英語名はコンビクトブレニーですが、またの名をエンジニアブレニーとも言われます。


一応名前にブレニーがつくのでギンポ科?と思われがちですが、DNAが一致しないのでギンポ科には属さないようです。



唯一、“親を”養う魚、として有名で、生物学者の研究対象にもなっています。


現時点では幼魚の糞をエサとしている、または幼魚自体をエサにする、などと報告されています。


ゴンズイの擬態と言われているこのコンビクト、水中でホバリングしながら泳ぎ、稚魚や幼魚(0.5cm~9cm)は、まるでおたまじゃくしのようでかわいらしいのです。


そのかわいらしい幼魚が成長し、こんな姿に。。。




めったに見ることのできない成魚の全身。


”囚人”魚の名前がついたとされるこの模様。


囚人服に似ているからだそうで。。(成魚は約50cmほど)


個人的には囚人、というよりもシマウマっぽいんですが→そうすると名前がゼブラブレニー、いかがでしょう?



この成魚(=親)、ず~っと穴の中にいて、時たま穴の中の掃除をした後の“ガラ”を口に含み、穴の外にぶは~~っと吹き出して捨てるのです。


穴ぐらの掃除だけをする親。。。


考えるとずいぶん怠慢です。
それとも親の役目を果たしたので、子供に養ってもらうぞ、とそういう意味では日々の生活に気合が入っているのでしょうか?



この写真はまだ見れる方ですが、実際見ると口びるが厚く、この親にしてこの子?みたいなギャップに驚きます。


(親魚)


まだあどけなさが残る表情。


これがどんどん凄みを増してきます。


幼魚の位置や行動から巣穴を見つけてみる、のも結構おもしろいですよ。


めったにお目にかかれない成魚がいたらラッキーですね。




ということで、本日の勝手気ままな、おもしろ魚編でした。


おしまい