皆でつくる子豚の丸焼き・・・①
(食材の子ブタ君=予算により子豚になった)
(*今回の記事は人によっては不快な表現・画像があり、かも知れません。)
フウテンおやじ妻M(M=Y)です。
本日は、青空お料理教室の巻。
(場所は、ウチの敷地内=工事現場)
とてもとてもフィリピンスタイルな、ブタの丸焼きをいっちょう、作ってみたいと思います。
先生はうちのワーカー、アベット=左官屋さん。
知る人ぞ知る、窓を壁でふさいだ男、空中で鉄筋を切った男としても、フウテンのブログに登場しています。
さて、アベット先生にお料理を始めてもらう前に、食材の準備。
生後3ヶ月ほどの子豚(冒頭画像)をゲット。
これは棟梁:エンボイの相棒であり竹馬の友、巨匠:ドドンの担当。
町で買った子豚を大きめの袋に入れて、マイカー(彼の自転車)でキーコ・キーコと現場まで運ぶ予定だったのです。
がしかし、袋の中で暴れる子豚のせいでドドンは自転車ごと転んでしまい、トライシクル(=3輪バイクタクシー=庶民の足)で、一人と一匹が11時ごろに現場にご到着。
ブヒーブヒーと鳴く子豚を袋から出し、その辺につないでおく。
(『これで子豚はお料理される前まで“リラックス”できる』→ドドン談)
(“リラックス中”の子豚)
“ブタの丸焼き”はフィリピンでは『レチョンバブイ』と言われ、お祝いに出される高級お料理なのです。
では今日は誰の誕生日なのか?!はたまた何か良い事でもあったのか?!
もしやクラブハウス完成?!
いえいえ今日は。。。。。ケチな倹約家のフウテンおやじが普段何もしないため、みかねたスペシャルゲストが、勤労なワーカー達の慰労会を企画してくださったのです。
企画したものの、まだウチには大きな鍋もない、キッチンもない、何もない。。。。
(どうしよう。。。)とつぶやいたその声を聞き、フウテンはひと言『ここはフィリピンの田舎、彼らの生活自体がキャンプみたいなもんだから、心配することないよ。見ててごらん』と。。。
朝、管理人のおばちゃんと食材の買出しに行き、お料理は昼食後から始めるということ。
さて1時すぎに現場に行ってみると。。。
さっ、さすが!!
すでに段取りされているではありませんか。
未使用のコンクリートブロックを使って、ぶた焼き用の暖炉?が出来上がっていました。
アベットと助手のエリックは、すでに子豚をおさえて、ブヒーブヒーと鳴く声もよそに、アベットはすぱっとナイフで喉元をカット。
助手その2のパンチョが容器を喉元に近づけ、次から次へと出てくる血を受け取るのでした。
そして管理人からアシスタントコックへ変身したルイーラが、その血をビニール袋に移し、熱湯にしばらく入れておきます。
(しばらく熱湯に入れた血は、こんなふうな塊になります)
その後は・・・・
熱湯をかけ、カミソリで丁寧に毛剃り。
(生後3ヶ月のせいか、つるつるのお肌)
(すみからすみまで綺麗に水洗い)
(おなかを縦にカットし、内臓を取り出す、この内臓はのちほど別のお料理に。げ~、なんて思わないでください。ほら、居酒屋なんかで食べるモツ煮なんかそうですよ)
(あばらの部分の横と下をカット)
(そして鉄パイプを口から尻まで刺しこみ、長ネギ、玉ねぎ、にんにく、プチトマト、塩、シーズニングをあばらの内・外側に入れる。最後にレモングラスのたばをごそっと入れる)
長くなったので、次回続編させてください。
*田舎では、豚の丸焼きは親族で作る”家庭料理”です。
その為、家々や地方により若干レシピは違ってきます。
結婚式などの時、庭で何頭ブタを潰したかが、話題や自慢話になります。
ちなみに1998年ごろでしたか、私が『ベストマン』を拝命した友人の結婚式では、庭で、豚7頭(子豚ではない)、牛1頭、ヤギ2頭を潰し、鶏は数えきれずという盛大さ。
そして仕来り通り、丸3日間続きました。・・・・・フウテンオヤジの追記でした。