ビーチボーイ&ビーチガールのクロニクル

南国ビーチで、ゼロからリゾートを建設し、営業し暮らした記録です

こりない頭(かしら)エンボイ、またドア切った

(ジャマな私を避けようとするジンベイザメ)




夜10時過ぎ、恥ずかしながら、生還いたしました。



いつもどおり5時起床で、朝6時くらいのバスでセブ市へ買出し出発。


本日は、家具類と電化製品、そして不足した建築資材の購入でした。




電化製品が、『そんな田舎には配達しない』という”拒否”にあって、また次回にバンをチャーターしての仕切り直しとなりました。


家具類は、何とか早朝配達でまとまりました。




買出しに行くたびに、日本の便利さが羨ましいです。


いつ来るか分からないバスの往復で6時間半、セブ市内をタクシー3回で1時間半、それ以外は休むまもなく駆け回り、ちょっとヘロヘロです。


しかし・・明日からまた職人どものケツを叩きます。





クラブハウス2階のタイルを全て貼り終え、ドアの設置が始まった。


大棟梁エンボイとヘルパーのリトイのコンビだ。


リトイはいわゆるスキルは見事に何も無いが、サボらないし、言いなりになるので使いやすいのだろう。





さて、しばらく前にエンボイが、10枚のドアを切った事はお話した(↓)。






フウテン:「エンボイ、この前、新品のドア10枚切ったの覚えてるだろ~。」


エンボイ:「・・・・。」



フウテン:「まさか、忘れちゃ、イネ~ベ?」


「あの時は、ちゃんとタイル貼っての~、仕上げの寸法の分を考えて、切ったよな~。」


「てことは、今回はもう切らないで、全部ぴったり、はまるんだろ~。」


エンボイ:「・・・・(また無言)。」




少し説明すると、この前ドアを切った時は、床にタイルを貼る前だった。


今はタイルを張り終えているので、床の高さがその分上がっているのだ。


エンボイがドアを切ったとき、当然それを計算に入れて切ったと考えるのは、単なる私の思い込みか?




しばらく、他の作業を検分してからエンボイを見に行くと・・・・。


やはり切っていた。







フ:「エンボイ、何やってるんだ?」


エ:「ちょっとだけだ。」
(と親指と人差し指で1センチほどの間隔を作る。)


フ:「キミは腕のいい棟梁だ、まさか、ヘルパーじゃないだろ。」


エ:「タイルの高さが、間違っているからだ。」


フ:「・・・(無言。)」


(この国の民は、”言い訳世界一”なのだ)





またしばらくして、別のドアで、


エ:「このドアは切らないで、ぴったりだ!」


と自慢げに言う。



(アホカ!)私は無視した。





こういう場合、私は、ちょっと私のミスなのかな~、と思う。


エンボイに棟梁を任せたから、とか言うことではない。



それはそれでそうなのだが、この国では人を信用してはいけない、という不文律がある。


最初にドアを切っている時に、まず疑ってかからないといけなかったのだ。


其処に私のスキがあり、ミスがあった。


前回ドア枠の施工を間違えた時にドアを切らせないで、タイルが全部終わった今の時点で切らせれば、同じドアを2度も切るなどというバカらしい事は、起こらなかったのだ。



人の判断でなく、自分で物事を決めないとうまくいかない。


他人の判断はまず疑わないと、あとで後悔するのだ。




ナアナアとか、以心伝心とか、ありえない。


全部を言葉にして、何度も繰り返し、そしてウラをとる。


ここでは鉄則だ。


分ってはいても、何度も何度もハマる(私はこの時点でも在比10数年)。



ちっとも気が抜けやしない。





結局、今回はドア5枚切られた。


ハッハッハ、ア~ァ・・・・


また10枚じゃなくてよかった。




ア~ァ、バカ、バカ~


フウテンのバカ~


まぁしかし、言ってみれば想定内なのだ。

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