リゾートの正面ゲートは、マトバの・・・
(道路の反対側からみた、正面の右半分)
上の画像の左端から左側に、車用&人間様用の2つのゲートをこれから作るのであります。
さて、日本の夏の時期は、セブ島は日本の夏に比べるとさわやかな風が吹き、涼しくて快適です。
夜も快適ぐっすり眠れます(あくまで都市部を除く田舎の話ではありますが)。
エアコンも扇風機も不要です。
エアコンなんぞ使えば、風邪ひきます。
しかしです。
優秀な番犬のように年中眠りの浅いフウテンオヤジこと私は、今朝も4時から、入り口のゲートと門扉のデザインを考えていました。
いくら考えても、いい案が浮かばない。
『ナニっ、いいアンがうかばないって・・・それならマトバのオグラアンだ!』
(知らない方、ごめんなさい。昔のラジオCM・・漢字で書けば”的場の小倉餡”です。)
この半年あまり、私はアイデアを絞りつつアチコチの図面を何百枚も引いた。
キャビネットなんてのは、慣れればすぐできあがる。
しかし、間取りや階段のように、図面を引いてから、それを頭の中で3次元で作り上げて、頭の中で何度も体験し使って、頭の中で不具合を見つけ、修正して図面を書き直すようなややこしいのもある。
インチキ『特級建築士』の私の低級な脳ミソは、もうボロボロ、ダシガラしかでないのかも知れない。
そこで今回は広く世間から、簡単に言えばウチのスタッフから、デザインを公募することにした。
世間では当たり前の 『アイデア拝借という逃げ』だ。
正面にゲート、つまり入り口はふたつ作る。
ひとつは幅4メートルの車用、もうひとつは1,8メートルの人間様用である。
今回のデザイン公募は、小さいほうの”門扉”である。
この人間様用の門は、何となく和風なデザインを凝らしてあり、屋根が付いている。
つまり雨や陽射しを受けないのだ。
したがって私は、木製の門扉と洒落てみたい。
しかし、先に述べたように、良いデザインが思いつかない。
スタッフの休憩所に張り紙を出した。
・・・求む門扉のデザイン。
・・・サイズはこれこれ。
・・・材質は木を使用、門構えと調和するデザイン。
・・・期限は・・・賞金は・・・。
人間誰しもカネには弱いもの。
チョロチョロっと絵を描くだけで賞金が貰えるなら、うちのスタッフは競って書いてくるだろう。
幾らウチのスタッフでも、門扉だけなんだだから、なんかしら思いつくだろう。
ひょっとするとこれで、今度こそフウテンも楽ができるかと期待したが・・・甘かった。
始めは、ワーカー同士であの木が良いとか話し盛り上がっていて、作戦成功かと思った。
が、よく聞いているとあの木は何処そこで手に入るとか、いやあそこのほうが質が良くて安いとか、スジがずれている。
そうじゃなくて私はデザインだけを求めているんだ、と改めて説明する。
そこでハタと気が付いた。
この人達は前々から言っているように、図面が読めない。
オイオイ~、図面の読めない人が図面が書けるだろうか?
うかつだった。
これはヤバいぞ。
そこで簡単なラフ、スケッチでいいからと念を押したが、「これでラクできるぞ」という私の夢は急速にしぼんでいくのがわかった。
提出期限当日、誰も持ってこない。
私の悪い予想が当たってしまった。
やはり自分で考えるしかないようだ。
世の中、甘くないのだ。
そう云えば、『マトバのオグラアン』もフィリピンにはない。