塀の上の常夜灯
(製作中の門の上の常夜灯)
電気代の高いフィリピンでも、道路に面した塀の上には、照明がいくつか乗っている。
防犯目的のその照明が、まるで示し合わせたように同じなのはいただけない。
(近所の家の照明)
直径20センチくらいのプラスチックの球で上半分が白、下半分が透明で中に電球が入っているライト。
又は、電球が四角い鉄のガードに入っている照明。
この2タイプで、フィリピンのフェンスライトの80%くらいを占めると私は見ている。
何かにつけ自己主張が強いフィリピン人にしては、これは、「ん?どうして、キミ達?」という感じがするのだ。
このふたつを嫌った人でも、せいぜい下のコレ止まりである。
(日本でもよく見かけたタイプ)
このタイプの照明もフィリピンでは、庭や門、玄関に散々使われているので、私としては面白くない。
とかくへそ曲がりなフウテンとしては、何か考えないといけないのである。
話は変わるが、計画の当初から、リゾートの海に面したほうのフェンスには、潮っ気に絶対やられない照明を自作すると決めていた。
フィリピンでアチコチの海岸に住んだフウテンとしては、潮風と波との付き合い方は、心得ているつもりである。
いっそのこと、道路側(ビーチ側から100m離れている)にも、その照明を作ってしまえという結論に達した。
それは今作りかけている、こんなのである。
(お客様門の横の屋根の上)
塀のコンクリート柱の上に細工をして、4角に2インチ角の柱を立てる。
その上にピラミッド型のセメント天井を乗せる。
中の空洞の底部を若干底上げし、電球ソケットを仕込み、四方の周囲にガラス板を嵌める。
言ってみれば、照明内蔵ポスト(柱)だ。
(この後、セメント粉を練って表面を仕上げる)
4辺にはガラス板をはめ込むつもり。
面倒な仕事だが、これだと金属が外側に一切出ないので、潮っ気に強い。
しかもとても頑丈だ。
手間はかかるが、フィリピンは人件費が安いのでOK。
既成の照明を買って取り付けるのと、コスト的にも大差はない。
(ペイントも済み、あとは5ミリ厚ガラスをカットして嵌め、コーキングシリコンを充填するだけ)
海岸では、強烈な日差しと潮っ気で、ステンレス(フィリピンスタンダードのステンレス)でさえすぐ錆びる。
アクリルや塩ビのプラスチックは、1年以内に粉になって飛んでいくのだ。
セメントとガラスだけが長持ちする。
そして意外に強いのが、木だ。
特に丸太、流木が何年も波間を漂うのを、皆様もご存知であろう。
浜で見る流木はいいが、海上を漂う流木はボートにとっては脅威だ。
当てたら、えらい事になる。
話が逸れた、では。