配達は無し
(セブ市内、ホームセンターのタイル売り場)
かなり前(今=2021年現在からだと10年以上前)の話だが、約100キロ離れたセブ市の大手ホームセンターでのやり取り。
このときは、ドアやタイル、その他諸々の下見に行ったのだが・・・。
私:「〇〇市(=ウチ)までの配達料金は、幾らぐらいですか?」
店員:「?・・・・分からないから、マネージャーに聞いてきます。」
暫らくして、
「7000ペソぐらいです。」
(2万円近いので相当高い。)
私:「買ったその日に配達ですか?」
店員:「トラックを探してからなので、数日後です。」
要は、通常は、買った人が自分で持ち帰るのが、この国の一般的なスタイルなのだ。
バイクなんかを買った人でも、乗合船で自分で運んでいるのを見かける。
実はこのとき当人は見せびらかすと云うか。高い買い物ができる自分が、チョット自慢げな様子だったりする(たとえ60回ローンであっても・・・)。
大きな物は当然車やトラックが要るが、買う人が手配することになる。
はたまた、こういう事情がある。
信じがたいだろうが、お店には不良品も一緒に陳列され売られている。
例えばドアの場合は、ひびや傷のあるもの、彫刻が割れているドアなども、同じ値段で平気で並んでいる。
だから、買う時は、必ず自分で商品の状態を検査し、買うものを選択しないといけない。
私が、購入のため最初に出してもらった洋式便器は、箱を開けて調べると割れていたので、別の梱包を出してもらった・・・という事もある。
(ちなみにこの割れた便器の梱包は、また在庫倉庫へ戻される事になる)
もし、配達を売り手側が手配した場合、買い手としては、自分が選んだ品物がちゃんと来るか心配になってくるというレベルだ。
売り手としては、配達中に商品に傷がついた場合、責任を取らされるのを嫌う。
『取引』と云うか『売買』として考えれば、代金が払われた時点で、責任?の所在は売り手側から買い手側に変わるのだからという論法だ。
売り手側の「配達」というシステムが無いのは、そういう事情もあると思う。
まあ、そこで、ウチはセメントや砂を買っているM社と交渉して、そこの4トンロングのトラックをレンタルして、タイル、ドア等を買い、100キロプラスの道のりを持ち帰った。
予想通り、タイルはある程度割れてしまったが、心配だった2セットの高価なトイレが無傷で運べたので、良かった。
(割れたタイルの一部、しかし捨てはしない。使いようで用途はある)
トラックレンタルは、延長時間コミで4000ペソほどかかった。
さらにドライバーと3人の助手に昼食、夕食を奢り、そこそこ物入りだったし、神経使って疲れた。
さて、その3週間ほど前のこと。
普段よく行くネグロス島・ドマゲティ市の唯一の大手スーパー、”〇〇プラザ”に、ベッド、椅子テーブル等、家具類の下見に行った。
私:「セブ島の〇〇市ですが、配達の費用はどのくらいですか?」
店員:「配達は、ドマゲティ市内だけです。」
要するに、此処も買いたければ自分でトラックを持って来い、と言う事だ。
ドマゲティ市はセブ市より近いが、別の島だ。
間に海がある。
トラックチャーターが、ネグロス島側とセブ島側でダブルになるので、バカらしくて大きな物は買えない。
さらに、フィリピン最大手のスーパーのセブ市支店に冷蔵庫、エアコン、TV
など電気製品の下見に行った。
此処も配達は無し、お客さんの車に積み込むところまでが、お店の責任の範囲内だと言われた。
このモールのある地域は、広大な埋立地の中、トラックを持ち込むことはできる。
しかし、セブ市で双璧を成すもうひとつのショッピングモールのア〇〇センターは、行政地域内で大きなトラックの通行は禁止されている。
さてこちらでも、やはり配達は無しなのだろうか?
だとしたら、此処もセブ市外の人には、大きな商品は売らないという事になる。
近々探りに行くつもりだ。
さてどう言うか、楽しみだ~。
結論として、毎度のことだが、フィリピンでは日本のようなサービスは期待できない。
またフィリピンでは、物は壊れる=修理して使う=ことを前提として買わないといけない。
仮に日本ブランドであったとしても『フィリピン・スタンダート(品質)』。
運が悪いと、持って帰るともう壊れている。
であるから、修理の便宜性も考慮しないとならない。
難儀なことである。
大方の日本人は何かにつけ、日本の現状が当たり前=『ナショナル・スタンダード』だと思っている。
その勘違いから、間違いや苦労は始まるのかも知れない。
以上、愚痴ブログでした。
・・・