ビーチボーイ&ビーチガールのクロニクル

南国ビーチで、ゼロからリゾートを建設し、営業し暮らした記録です

ビーチのそばの「ストーンテーブル」後編

海側のゲートを開け、小石を集めるスタッフ。



ウチの前の海に、“初ハバガット”が吹きました。


今年初めての、夏の季節風ハバガットです(10数年前の今年の夏です)


日本でも風向きにより、ヤマセだ、ナライだ、コチだ、木枯らしだと風に名前がついていますが、それはフィリピンでも一緒です。


“ハバガット=南よりの風” と “アミハン=北よりの風” の2つが一般的です。


しかし、漁師に聞くと(日本の漁師さん同様に)他に10くらい、『風の名前』を挙げます。


彼らは一応海の専門職ですから、細かく細分しないとシノギが成り立たないのでしょう。


フィリピンでも土地土地で違いますが、この村では、アミハンは冬の風で波が高くなることが多いです。


そしてハバガットは、夏の風といえます。


当地の場合は、ハバガットが吹くと、海が冒頭の写真のようにイイ感じになります。


フィリピンで、毎日海を海を見て仕事して長いです。


日本に居たときも、海の近くに住んで、朝練でほぼ毎日海沿いを走ってました。


でも、いくら見ても不思議と飽きないですね、海は。


山や緑の大地も心安らぎますが、飽きのこなさは私の場合、海ですね。




さて、海沿いのテーブルは出来たが、下はまだ土や石ころの地面であります。


コンクリートを打たないといけませんが、その床面のレベル、高さを決めるには、まず椅子を買わないといけません(この場合は)。


その椅子に合った高さで、テーブルから床面までの高さを決めるのです。


そうしないと、テーブルが高すぎたり、低すぎたり、あるいは膝がテーブルの下に入らないという事態が発生します。


何しろテーブル厚み17センチですから、許される誤差はごく僅かです。


このテーブルは動かせないし、高さも変えられないのですから。



そして買ってきたのがこの椅子8脚です。


プラスチック椅子です。


フィリピンなら何処にでもあります。


7~8年前は200ペソも出せば良い品があったのですが、今や倍以上の値段です。


弱点は直射日光、外に出しっぱなしにしなければ、丈夫で長持ちします。
(出しっぱなしですと、表面から粉状になっていき、やがて壊れます)



この椅子の寸法に基づき、テーブルから74センチを床の高さと決定しました。


そして床の大きさは、テーブルの大きさから測り、プラス夫々90センチとしました。


周囲は海からの丸石を敷き詰める予定です。



まず溝を切ります。




溝に捨てコンして、ブロックを並べます。


もちろん、テーブルから下へ74センチで、水平を取ってあります。



回りが出来たら、中に砂利を敷きます。



セメントをハシから打っていきます。



セメント12袋使って、終了です。


結局このテーブルに全部でセメント30袋ほど使いました。




周囲の土を平らにならします。



ビーチで拾った小石を敷き詰めていきます。




ビーチの小石は石灰岩、波で洗われ丸くなり、角は無いです。



砂利(砕石)はだめです。


砂利は角がとがって、はだしで歩くと痛いのです。




ウチの浜で石ころ集め。


隣の石ころを拾うと文句を言われたり、カネを請求されたり、無いとも言えないし、あくまでもウチの敷地の前だけです。




しかし、日給の安いヘルパーならともかく、大棟梁のエンボイ(上の写真右側)あたりが、チンタラと1個1個石を拾って集めているのを見ると、ちょっと『アンニャロ~メ!』と思いますね。



そして計ったように、あるいは、謀ったようにと云うべきか、作業終了の夕方5時ぴったりに石を敷き終えました。


OKですよ、それくらい。


スタッフも、たまにはビーチで息抜きも必要でしょう。



それに最近は資材がちゃんと配達されないことが多く、効率的な仕事の段取りが難しいのでこき使う(?)ネタがありません。




ひとまず終了です。


これで椅子を置けば、足りないのは料理と酒とお客さんです。

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