ドアドアド~ア
♪あ~る~はれた、ひ~る~さがり
♪げんば~え、つづ~くみち
♪に~ば~しゃあが~、ご~とぉご~とぉ、ド~アをはこんでいた~
♪ドアドアド~ァ ド~ァ~
建築中のクラブハウスの”ドア”に関しては、ずいぶん前から下見をしている。
ここは田舎なので、セブ市のハードウェアサプライ(日本のホームセンター)を数軒はしごするのだ。
朝早くバスに3時間乗ってセブ市到着。
それからタクシー(基本料金は30ペソ=75円=当時のレート)で店を回る。
部屋に帰ると、くたびれて夜になっている。
バスの往復6時間も苦痛だし、広いホームセンターを、ああだこうだと彷徨(さまよ)うのも、難儀なことだ。
現場休みの無い日曜日に、もう3週連続で通った。
もちろん、他の建材・建具や調度類も調べている。
人手を(=カネを)使いたくないから、こんな事も自分達でやらなければいけない。
奥様Mと私には、休みは1日も無い。
ドアのサイズは、高さ210センチがこちらの標準だ。
幅は、70センチから100センチまで10センチ刻み。
厚みは4.5センチが普通だ。
例えば、玄関に使おうとしている無垢のマホガニー 100×210の彫刻入りで5,500ペソ(約1万4千円)。
これに必要な蝶番、ドアノブ&ロック、ドア枠&飾り、塗装、手間賃などで一式にすると、マア15,000ペソ(3万6千円)となる。
無垢材でも、単純な模様だと70×210で3,300ペソくらいだ。
ドアの材質としては、他にラワンやモウルデッド(木のチップを成形したパネルを木枠に張った物)、PVC(プラスチック)などがある。
フィリピンらしいのは、薄いプラスチック成形のドアーが、木の無垢のドアーと値段的にそんなに変わらないことだ。
これは陽にあたると思いっきり変色変形するので却下、だいいち日本人の感覚では安っぽい。
しかし屋内の濡れ場所では、強度を除いてマアOK。
日本ではプラスチック=安物、という感覚だがこの国の庶民感覚では、プラスチック製品は上品の部類に入る。
冒頭の画像は、この国でお馴染みのプラスチック製のタンス。
高さ120センチで2千ペソ(5千円)以上する。
この国の物価水準を考えると高い。
さて、クラブハウスのドアーの枚数は、全部で19枚あるのでまたアタマが痛くなる。
できれば全部マホガニーやチーク、ラワンの無垢材ドアパネルにしたいのだが、予算的には無理だ。
予算を有効に使うため、ホームセンターめぐりをして調査することは、必然だ。
そして早く決断して購入しないと、結局いつまでも悩み続けないとならない。
すると、胃が痛くなる。
そんなわけで、とうとう先日購入した。
・玄関は予定通り、マホガニー(↓)の彫刻入り。―X1
・ストックルームの外壁側のドア(↓)もお客様の目につくので無垢材、(モッタイナイが)。―X1
・南側の外壁のメイド部屋、スタッフトイレ、ランドリールーム、2F物置のドアは、角材と防水ベニヤで自作することにした。―X5
裏側(ブロック塀沿い)なので、お客様や外からは見えないから節約できるからだ。
・そして、それ以外はモウルデッドのドア(↓)にした。―X12
湿気避けの白い保護材が塗ってある。
施工の前にサンドペーパーをかけてからペイントする。
普通モウルデッドのドアパネルは、濡れる場所には使えないので、家の中の部屋用だけということになっている。
濡れると膨張して型崩れしてしまう。
しかし、私は考えた。
濡れる場所でも、ドアを濡らさなければいいのだ。
どうするか?
工夫すれば良いだけだ。
おそらく、『マリンエポキシ・ペイント』を塗れば解決できると思う。
このペイントは、バンカーボート(フィリピン名物のダブルアウトリガーの木造船=外構はベニヤ板)の塗装にも使用するもので、耐水・対候性・防水性に優れ、しかも硬いのだ。
そうすれば、
のドアパネルでも水や雨が少しくらいかかっても大丈夫、だと思う。
浴室やトイレ、部屋からバルコニーへのドアにも使用できると思う。
見た目と重厚さ、開け閉めの音は木の無垢のドアと遜色ないので、モウルデッドの安さは魅力だ。
木の無垢の半額、プラスチックドアより安いのだ。
以上19枚のドア~。
取り付けはまだ先のことだが、私の目論見どおりいけば良いと思う。