ココナツの実の正体
ココナツの内殻に・・・・?
(この稿は、10数年前の奥様の手記に、私が手を加えた投稿です)
フウテンおやじ妻です。
ある晴れた日(ま、ほとんど毎日ですが)幼稚園から帰ってからランチをすませた息子、フィリピン1号に呼ばれました。
1号:「ママ~、ママ~。おいでごらん。はやくぅ、おいでごらん」
工事現場近くにいる1号の所に行ってみると
1号:「ママ、ほら、ブタ」
と言ってみせてくれたのが、冒頭の画像です。
「へ~、ほんとだ!」と、おおげさに驚く私。
そこではウチの管理人のおばちゃんが、フウテンおやじからお願いされた、シャンデリア?用に使用するココナッツの皮むきをしていたのです。
ステップその1
まずは、ココナッツをこんな素敵な茶色になるまで、自然乾燥させる。
ボーリングの玉と同じくらい重かった実が、驚くほど軽くなります。
ステップその2
充分乾燥したココナッツを、「えいやっ~~~」とスンダン(山刀)で割ります。(別に掛け声は、かけなくてもいいですが)
管理人オバちゃんLと、後ろは暇な見物人。
ステップその3
下のように、次から次へとカットしていきます。(この部分のカットの力の入れ具合で、日頃のストレス度がわかります。)
田舎の人たちは、とにかく、男女ともに山刀を上手に使いこなします。
殻を筋の方向に切っていく。
絶対と言っていいほど、手は切らない。
そして力技で引っぺがす。
この作業で、おばちゃんは「おりゃ~」とかすごい声はだしてません。
おばちゃん、ココナッツに座って作業しています。
ココナッツがどれだけ耐久力があるか、わかります。
ステップ4
外側の殻をすべてとり省くと、このようにココナッツの固い殻が現れます。
ステップ5
固い内殻が出てきたら、下の部分をカット。
手を切りそうでも切らない。
6:4くらいで割って、大きいほうをランプシェイドに利用。
と、その時。。。。
なっ、なんだこれはー!!
たっ、たまねぎ!?
黒柳徹子?
たっ、たまご!?
↓
外周の白いのは、いわゆる『コプラ』です。
中には、かぐや姫じゃないけど別の物体?がある。
管理人のおばちゃん、ニコニコしながら、おもむろにそのタマネギを取り出し
「ど~ぞ」と。。。
「たっ食べれるの、これっ?!」
ナニがおもしろいのか、ニコニコし続けるおばちゃん「おいしいよ~ん」と。。。
(ほんとかいな)と横目でおばちゃんを見ながら、少々不安ながらも一口食べてみる。
。。。。。。
こりゃ、おいしい!
なにこれ?!
ココナッツジュースを含んだジューシーな果物。
食感はやわらかくて、ちょっとぽさぽさのスイカのよう。
ちょっと、ちょっと。
もっと食べたい!
別のココナッツもカットしてもらう。
すると・・・・
1号:「キングピッコロのたまごぉぉぉぉぉぉ!」←注1
↓
上のが成長するとここまで大きくなる。
注1:実は息子1号は、前の日のドラゴンボールで、ピッコロ大魔王が卵(のちの魔ジュニア)を吐き出すシーンを見ていたのである。
ちなみにピッコロ大魔王は、英語の吹き替えになるとキングピッコロになっています。
(参考までに、ピッコロ大魔王が死んだ後は、『デーモンピッコロ』と呼び名が変わります=英語バージョン)
食いしん坊の私は、このピッコロ大魔王の卵も食べてみる。
う~ん、味は大ぶり。
やっぱり小さい、先ほどのサイズがいいかも。
大きすぎるとちょっとパサパサになりすぎ、しかもココナッツジュースもほとんどないので、あのまろやかなココナツ味も、ほとんど無し状態になっています。
ちなみに、この部分(↓)から椰子の葉の芽がはえてくるそうです。
そう、ブタのちょうと鼻の部分。。。
コレです。
すると・・・
ひっ、ひぇ~~~~
今度は鳥の足????
と思いきや、これも“芽”でした。
上が地上に出てくるココヤシの木の葉になり、下が根になるのです。
おそらく、”本邦初公開の画像”ではないでしょうか。
1号が『玉子』と言ったのも、あながち間違いではなかったのです。
フウテンオヤジの解説:
詰まるところ、直径20センチ以上もある椰子の実も、分かっていたけど実は『タネ(種)』。
これがココナツの真実、正体なのであります・・・チャンチャン。
それにしても、植物の種の中で、これほど”巨大なタネ”があるとは・・・・
植物ってものも、不思議だな~。