ビーチボーイ&ビーチガールのクロニクル

南国ビーチで、ゼロからリゾートを建設し、営業し暮らした記録です

ソコにアレをヌルの?・・・前編

長い敷地をふんだんに使い、トタンに赤いサビ止め塗料を塗っている。


(なんと健康的な職場だ)



コテージ2号の屋根をトタンにすると、この前書いた。


一応書いておくと、『トタン』とは、ガルバナイズド・スティール、つまり亜鉛メッキされた鋼板の事です。


当地フィリピンでも、最近は波型だけでなく、瓦風のデザインのトタンもあるが、トタンは所詮トタンである。


洒落たトタンは値段も高いし、第一ウチの連中では施工できないので、外注しないとならず、コスト的にも間尺に合わない。


実物を見て来た・・・・見栄えはイイが、果たして機能はどうなのか不安が残る。



トタンの利点は、軽い、雨漏りしにくい、構造が単純だから施工が楽。


サビ止めとペンキをしっかりしておけば長持ちする・・・など多く、寒さ知らずの熱帯では今でもファーストチョイスである。



肝心なのは”厚さ”なのだ。


以前のフィリピンのトタンは良かった。


(『メードイン・チャイナ』では、なかったからか?)


0.4ミリは0.4ミリ、0.5ミリは0.5ミリの厚みがあった。



今はどうだ?


0.4ミリ(こちらでは『ゲージ26』という)は、実測0.35ミリくらい、0.5ミリ(ゲージ24)は0.4ミリしかない。



ふざけた話だ。


さすがに、今や『規格=スタンダード』とは呼べず、“サブスタンダード”などという、曰く曖昧な表現をしている。


何故厚みに拘るかと言えば、ほんの少しの厚みの違いで、丈夫さや耐久性が断然違ってくるからだ。


値段もかなり違う。


あちこち値段調べをして、(セブ市のサプライヤーから直接買える)屋根屋の親方フェリックスに交渉し、材料だけを分けてもらうことにした。



フェリックスは、『神様~、お願い~だ~』だけのカトリックでない。


イグレシア(キリスト教の一派)だから、話が合うしビジネス上でも、そこそこ信頼できる。


稀有なフィリピン人だ。


(ちなみに、他にビジネスで信頼できるのは華僑。約束を守るので商売上手と言える)



材料を見積もって、波型トタン68枚の他に、合わせ目用の平板、ガーター、フラッシング、屋根釘、リベット、漏れ止め剤も買うことにした。


いつもの資材店で購入するより、8,000ペソ(約2万円←当時のレートで)以上安く上がった。


かなり得した気分である。



物はゲージ24、0.5ミリ厚というサブスタンダード=実測0.4ミリちょっとである。


薄いゲージ26より3割ほど高いが、ずっと丈夫だ。



ところが、それでもボロ屋(ここの土地あった古民家)の古材のトタンよりは薄いのだ。


全く世の中どうなってるんだ。


木材のみならず、金属資材も70年前のほうが高品質なのだ。




さて材料が届きました。


お待たせしました、ここでクエッションです。


サビ止めのプライマーを塗る前に・・・・



「まず最初に何をしたでしょう?」





これは、ちょっと難問ですよ。


お考え下さい・・・・正解しても賞金は出ません。



長くなったし、勿体つけて、答えは次の回にアップさせていただきます。

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