ビーチボーイ&ビーチガールのクロニクル

南国ビーチで、ゼロからリゾートを建設し、営業し暮らした記録です

ソコにアレをヌルの?・・・後編


・・・おとといの続きでございます。



さて、正解は・・・・



『お酢を塗った。』です。



『詰まらない』?、、、スイマセン。



『なんで~?』と思った方に説明です。



新品のトタンは、表面に透明な膜?コーティング?(潤滑剤のようなモノ?)がついている。


そのままでは、サビ止め塗料の乗り(付着ぐあい)が悪いのです。


そこでお酢を塗ってコーティングを剥がし、同時に表面を若干酸化させてしまうのだ。



使うお酢は、『ココナッツビネガー』。


ヤシ酒を2~3日置いて、発酵させたものである。


(正確に云えば、村の密造酒屋の、売れ残りの『トゥバ=ヤシ酒』が『酢』になったもの)


日本の米酢より、かなりマイルド。


(お店では、300ミリリットルの小瓶で、10ペソ前後で売ってます。)



早速、管理人オバチャンLが、(通いなれた?)近所の家に買いに行きます。



売れ残りのヤシ酒が、かってに酢になって売れるわけですから格安です。



私は、ヨッパライ大工のドドンに『これはもうビネガーだから、飲むんじゃないぞ!』と厳重に釘を刺しておきます。



そして、追加&追加、追加、追加。


【 売れ残りのヤシ酒 → 自然発酵 → ココナツビネガー 】


だから、いっぺんに大量の在庫はない。


アチコチの店?密造酒屋?を回って・・・・


結局5ガロンのお酢を使い切った。


約20リットル。



スタッフ全員で、全部の材料の裏表に酢を塗りました。



酢を塗って3分もすると、それまでピカピカだった表面がくすんだ銀色になる。



そして30分ほど乾かせば、すぐサビ止めが塗れ、塗料の付きも良いのである。


なんだか・・・・比国の田舎の”伝統的”な技?



そして、赤いサビ止め塗料が乾くそばから、屋根のトラスに専用釘と漏れ止めを使い、バンバン張っていく。


村の家はほとんどトタン屋根だから、彼らはこの仕事には熟練しているのだ。



洒落た新建材を使わなくて、正解だった。



(奥に4人座ってお話し中・・・フィリピン人も高いところが好きだ)



サビ止めを塗った状態で施工してから、仕上げのペイントを2度塗りする。

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