土地も化ける
ウチの隣の土地(↑)が、売りに出ております。
画像は、ハイウェイ(州道)から見たその土地です。
右端がウチのゲート、ウチと同じ平坦な土地で先のほうに海が見えます。
広さが2,287平米(約693坪)です。
値段が、3,600,000ペソです。
ウチと同じで、国道とビーチの両方に接する一等地です。
360万ペソと言うと、ここのところの円高ペソ安レートでは837万円くらい。
坪で言うと、12,000円くらいですか。
*数字はすべて10数年前当時のもので、2021年現在のものではありません。
この土地は、田舎では珍しく“TITLE”=タイトル付き、です。
(私は、フィリピンの土地関係の専門家ではありません。ですので、以下の記述は正確ではないかもしれません。)
TITLEというのは、日本で言う『権利証』のような物なのですが、ちょっと違います。
と言うのは、フィリピンでは特に田舎では、まず99%の土地はこの『TITLE』が有りません。
でも、売り買いできます。
所有権の主張もできます。
ではナニを拠り所にするかと言いますと、地元の町役場の土地課の台帳です。
そこに図面があり所有者名が記載され、固定資産税が払わられていればいいのです。
台帳の大元は、州(この場合はセブ州)政府の土地課です。
つまり、フィリピン共和国(国家)が、認めたわけではないのです。
国家に認めさせようとすると、ルソン島ケソン市にある、国の土地管理課に申請し登録する必要があります。
これを“タイトル”と言います。
うちの隣のこの土地には、そのタイトルがあるのです。
コピーを貰いましたので間違いないでしょう。
言ってみれば中央政府が認めた、”血統書付き”の土地です。
(『タイトル』のコピーです)
ほとんどの方はあまり興味が無い(笑)と思いますが、話のタネにお知らせいたしました。
お仕事の合間に(この土地を買ったら、こうして~ああして~、そうしよう!)などと、想像するのも面白いでしょう。
また、お金が余っていて、フィリピンの田舎に大豪邸やビーチリゾートなど建てて、たまにはノンビリ過ごしたい、などと思う方には、耳寄りかもしれません。
見に来た人はいますが、買い手はまだ決まっておりません。
いくらセブ島の海沿いでも、ちょっと高いかもしれません。
ビーチ沿いの土地は、ずっと以前は畑にならない(作物が育たない)と言う理由で、全く不人気で安くタダ同然だったのです。
ところが、近年、海辺の土地を比国在住の欧米人が、別荘を作るために買い漁り、値段が高騰してきました。
マクタン島の海沿いでは、坪当たり6万円以上が相場のようです。
海辺の高台などと言う崖っぷちの、地元民がまず住みたがらない土地が、驚くほどの値段になっております。
一度売買された値段が、『相場』になってしまいます。
今までタダみたいだった土地が、坪数万円とかですから。
化けるのは、人だけではないですね。
2021年注:以上は他の記事同様、10数年前のお話、クロニクルです。
聞き及ぶところに依ると、この隣の土地は既に買われて、スゴイ建物が建っているとの事です。
今となっては・・・ですが、私ども夫婦にも、『先見の明』があったと自己満足しております。
セブ島の田舎でも、ビーチ沿いの土地価格は爆上がりし、20年で20~30倍になりましたとさ。