簡易ウオッシュレット
(画像上部の中央です)
半年前にクラブハウスのトイレには、“ハンディビデ”を装備いたしました。
当地のお金持ちの家庭には、前からよくあるパーツです。
(これは、コテージ1号のトイレ)
要するに水鉄砲のようなものです。
事が済んだらこうやって、お尻を洗います。
ところがこれが曲者でした。
すぐ壊れるのです。
フレキシブルホースの部分や、配管に繋ぐネジの部分からの水漏れです。
(フィリピン人は、水漏れは気にしません。しかし私は10秒毎に『ポタッ』でも気になります。)
原因は、単に製品の質が悪いから、そして水圧の変動(強圧⇔低圧)が激しすぎるせいです。
この村の水道の水圧は、特に夜間、あるまじきほど強烈なのであります。
(山の上の水源地からの、自然の高低差による水圧だからです)
朝・昼は需要が多いので、自然と適正な水圧になります。
しかし計測すると、夜間の水道管の水は、タンクに付属させる加圧ポンプの水圧より、さらにグンと高いのです。
一般的には、フィリピンの水道はチョロチョロが多いのに・・・。
たった半年間ですが、今まで何度、この“ハンディビデ”を買いなおして、交換したことでしょう。
ひどいときは買ってきて交換して、バルブを開けたトタン『プシュー!』と漏ります。
水圧に耐え切れず、蛇腹式のフレキシブルホースの中の、薄いゴムホースにピンホールがあきます。
また、フレキシブルホースの両端のネジの部品が薄過ぎて、閉めたとたんに割れた事もあります。
でも他に選択肢がないので、買ってきたものを自分で改造強化してから、使用しておりました。
それでも度々、水圧との戦いに敗れ、いい加減嫌気が差していたところ・・・。
セブ市のスーパーで発見したのです。
これです!
まさしく!ウォシュレット(もどき)であります。
自分で水鉄砲を持つ必要のない。
ひとつ試しに買って、構造をチェックすると、水圧が強くてもいけそうです。
便器の大きさや形によって、多少の改造はしないと取り付けられないでしょうが、そんなことはフィリピンでは些細なことです。
私、改造は好物です。
ここでは、日本のようには何事もスンナリいかない国ですから、全然気になりません。
買ってきて取り付けました。
クラブハウス2階のトイレです。
便器が大きく全然合いません。
ねじ穴を改造し、便座の内蓋も大胆に切削、内蓋押さえゴム改造、で何とか付きました。
水ホースの接続部は、水圧に負けて抜けないように、強化しました。
色も合わずカッコウ悪いですが、背に腹は、いえ、ケツにカッコウは代えられません。
快適です。
改良すべき点は、さらに頭の隅においておけば、そのうち何か思いつくでしょう。
これは、客室の1号コテージのトイレ。
ねじ穴の改造と、ホース接続部の強化だけでオーケーでした。
まるであつらえた様にぴったりです。
思わず自分で拍手喝采、でした。
なおセブでは、暖かい便座シートはいりません。
お尻が寒いことは、あり得ないですから。
温水もいりません。
当地では、もともと水道水は年間を通して、28~30度です。
温風機能などは、フィリピンクオリティでは、付いていると、かえってヤケドしそうで怖いですからゴメンこうむります。
私の知る限りでは、当時、フィリピンのド田舎のリゾートで『ウオシュレットあり』は、ウチが初めての筈です。
ローカルのお客さんが多い施設では、王道の『バケツに柄杓』がテッパンでした。