日本では『サバヒー』
これかバゴス(Bangus=Milkfish)です。
ご滞在のお客様が、市場に行き“バゴス(BANGUS)”を買ってきました。
全長60センチ弱、2キロちょいです。
日本名は「サバヒー」、英語では“ミルクフィッシュ(MILK FISH)”となり白身の魚です。
フィリピンではnational fish(国魚?)と言うことになっています。
東南アジアでは一番庶民的な大衆食用魚ですが、通常食べられているのは、池で養殖された30~40センチ物がほとんどです。
今回のバゴスは海で取れた『天然物』。
海では、ゆうに1メートル以上に成長する魚です。
そしてこのような卵を持つほどの大サイズのバゴスは、フィリピンでは(表向き?)捕獲禁止で保護されています。
ダイバーも、海底ばかり見ているマクロ派は、あまり目にしないかも知れませんが、単独もしくは群れで、優雅に水面近くを泳ぐミルクフィッシュを見ることは、そんなに珍しくはありません。
初心者の方は、『マグロだ!』とか云って喜ぶ事もありますが、バゴスの魚体も泳ぎ方も女性的で、イソマグロなどとは些か違います。
さて食感、お味です。
フィリピンでは、バゴスは油で揚げて食べる場合が多いです。
(この国の調理方法は、油で揚げる、焼く、スープにする・・・この3種類くらいと、いたって単純です。)
私も散々食べましたが、小型のバゴスは小骨が多く、しかもやや水っぽい身で、舌の肥えた日本人には、少々不満足かなという気がいたします。
稚魚が4か月くらいで30~40センチに、という成長の早さですから、致し方ありません。
ところが今回のは、海で獲れた『天然物』で中型です。
このサイズのバゴスをまな板に乗せたのは、私も初めてです。
日本人なら鮮魚といえば、サシミ。
ひょっとするとと思い、2枚におろしました。
小型のバゴスと違い小骨が少なく、身がピンクがかった白色という発見はありましたが、やはり肉がグズグズで、サシミはとても無理のようです。
半身をムニエルに、骨を残したもう片方を竜田揚げで食しました。
私の感想は・・・・
「あ~ぁ、シャケが喰いたい!」・・・です。
寒ブリでも銀ダラでも、サバでも秋刀魚でもホッケでもカレイでも、何でもいいです。
「日本の魚が、くいた~い!」・・・です。