浜の砂石は宝の山
ウチはセブ島東海岸です。
夕日は山のほうに沈みます。
クラブハウス2階からは、たまに夕焼けを眺めることができます。
綺麗だったのでパチリとしました。
色は細工しておりません。
山火事みたいですね。
さてその、朝日のほうですが、これは毎日海の水平線から昇ってきます。
『値千金』と云うか、おカネには代えられない風景です。
海岸は小石と砂。
昨日は手前が石浜、その先が砂浜でした。
風向きにより、石浜になったり砂浜になったりと、石ころだけにコロコロ変わります。
石は真っ白い石灰岩が、波で揉まれて角が取れて丸くなってます。
セブ島は、海底が隆起した島で古代のサンゴから形成された石灰岩で、玄武岩系の黒っぽい石ではありませんから、きれいで見栄えがします。
ホントはいけないことなのですが、ウチも建築用の砂や石をたまに調達します。
国道の向こうから海砂を取りに来る人も多く、ルールは守られておりません。
大掛かりな採取をしなければ、良いという事なのでしょう。
砂は買えば、1,500~1,600ペソ、石は700~900ペソ、それぞれ2トン(もどき)ダンプ平積みでの量ですので、かなり高いのです。
(海砂は塩分を含むため、鉄筋を入れる構造物には使わないほうがいいです。)
さてひと口に『石と』言っても、大きさ形により用途が異なります。
20センチ以上の大き目の石は、海沿いの石垣(護岸)に使えます。
ウチの場合は、よそ者(外国人)ですから遠慮して、ほとんど業者さんから購入しましたが。
2~4センチくらいの玉石は、ご存知のようにセメント、砂と混ぜてコンクリートになります。
この石を庭の土の上に敷き詰めると雑草の発生を抑え、水はけが良く雨が降ってもぬかるみません。
古代のサンゴの”化身”です。
露天風呂用のドラム缶カマドも作りました。
大人数用のカマドも作りました。
石庭と洒落て云う事もできるでしょう。
今は庭の花壇製作に欠かせません。
海砂は丁寧に篩(ふる)うと、いわゆるファインサンド(良質の非常に細かい砂)が採れます。
あとに残るのがこれ(↓)です。
大きさ2~4ミリの(細)礫です。
これを大量に採取するのは難儀ですが、瞬時に水が浸透しますので、軒下周囲に敷くと、見た目が綺麗であると同時に、建物外壁が汚れません。
名犬ロイヤーは、この上でゴロゴロすることをこよなく愛します。
このほかに今ウチでは使ってませんが、海岸の小石を二段構えで篩うとペブル(pebble)が採取できます。
ぺブルとは、大きさ1センチ前後の丸い小石です。
セメント敲きの上に、ペブルをセメント粉と練って1.5センチ厚くらいで施工します。
そして、やや乾いたときにペブル表面のセメントをジェット水流で飛ばすと、高級感と趣のあるペブル舗装ができます。
ホテルのプールサイドなどによく使われます。
このほかにも、使い道はありますよ。
海の石ころ、使いようで役に立ちます、ハイ。