84年の時を超え、よみがえれ!・・・・後編
(木は新品?みたいに)
枠の内側の桟は細かいのでカンナは無理。
細かめのサンダーと紙やすりで作業。
とても手間がかかり、神経を使う作業だ。
カピス障子とフレーム部分を残し、裾の木板の部分は切り取った。
しかしカピス貝の表面は粉が吹いており、触れば指が白くなる。
もうダメなのかも知れない・・・・
貝は思案の挙句、塩酸で洗うことにした。
日本のような『規制』が無いためか、当地では『家庭用』として塩酸は普通に売っている。
便器掃除、エクステリアやインテリアのタイル、石などの洗浄に使うためだ。
『濃度』もマチマチで、当たり前だが濃い塩酸ほど値段が高めになる。
薄いものは濃く出来ないが、濃いのは薄められるので濃いめをチョイスして、効果的な濃度に調整した。
カピス貝に、ブラシでゴシゴシした。
すると・・・。
塩酸で洗った後、こんな感じに仕上がってきた。
日の光を照り返し、輝く。
何とも言えない色合いだ。
酸を落とすため、水洗いして陰干し。
こんな感じである、今のところは「ヤッタゼッ!」という感触がある。
ペーパー(紙やすり)で磨いた木の部分も、非常にキレイになった。
71年前の木なのだが、新品と遜色ないくらいだ。
上の画像のように、貝の外側(=屋外に面する方=貝殻にとっては外側)は、まだ満足できる仕上がりではない。
もう一度塩酸で洗い、水洗いした。
ビーチコテージに取り付けるのが、楽しみになってきた。