椰子の殻を照明に
乾燥させた(=ホッといた)ヤシの実だ。
コイツを使って照明を作るぞ、と決めてから早や3ヶ月。
アイデアはあるのだが、全体像が浮かばない。
したがって図面は引けない。
すると行き当たりばったり、手探りで製作していく羽目になるから、これはスタッフには任せられなかった。
皮?を剝く。
この皮は、タワシの原料、昔ならソファや車のシートの詰物にも使われていた。
皮を剥き、殻(コア)を取り出す。
乾燥した皮は驚くほど軽く、良質の焚き付け材になる。
全部スタッフにあげる。
村人の調理は、今でも七輪やカマド、直火が多い。
ガスは高いし、燃やすものはタダで幾らでも有るからだ。
殻の下を1/3くらいでカットする。
意外と簡単に『パカッ』と割れる。
硬質プラスチックのような堅い殻を割り、中身のコプラを取り除く。
天日で1週間ほど更に乾燥させる。
コプラはココナツ味の料理に使えるし、ココナツミルクも作れる。
コプラの残りかすを丁寧にとる。
端をサンダーでカットして、丸い穴を開ける。
外と内側を磨いてから、ソケット用の穴を開ける。
殻は3ミリ程度の厚みしかないが、胡桃の殻や梅干の種のようにかなり堅い材質だ。
ソケットは、屋外用のゴムソケットを利用することにした。
ぴったりと嵌める。
エポキシ接着剤でソケットを固定して、内側は反射効果を得る為に白のエナメルペイント、外側をクリアニスで仕上げた。
とりあえず、8個作ってみた。
殻の外側の独特な模様が、美しい。
我ながら、いい線いっていると自己満足。
しかし、ここで行き留まってしまった。
このココナッツのランプシェイドをどうアレンジして、照明器具を完成させるか?
シャンデリアの様に組んで、コテージの天井から吊るす?
壁照明にする?
お客さんに喜んでいただけるような・・・。
お客様の口元がほころぶような・・・。
フウテンのアルコールで萎縮した脳細胞が、アイデアを求めてジタバタ・・・もがいている。