手作りは常識?
上は、平面のトタン板を棟に使うように曲げたところ。
(屋根の天辺=トタンの合わせ目に使う)
彼らは、器用に手作りしていく。
コテージ2号の屋根は、切り妻(きりつま)とした。
一番単純な構造だ。
凝った複雑な屋根にすると、ウチの連中では手に負えないからだ。
棟(つまり屋根の頂上部分)は一直線。
ふと見れば、なんか隅っこで作っている奴がいた。
これ(↓)だ。
また仕事中に遊んでるなと思ったら・・・・
雨樋いと排水パイプのジョイントでした。
あまり見ばえは良くないのですが、売っている品より丈夫で長持ちします。
何でも手作りするのが、田舎のフィリピン人です。
(まぁ私も同様だが)
ところで、雨樋の幅・深さと立管(排水パイプ)の本数とサイズ(=太さ)のお話。
日本の法律では、屋根の面積を鑑み、1時間当たり50ミリの降雨量に耐えれば良いらしい。
(↑ 当時の話です。今はどうか分かりません)
熱帯モンスーンのフィリピンでは、スコールがある。
10分ほどで、50ミリくらいの雨量はふつうにある。
日本規格では、排水しきれず雨樋が溢れ、壁に流れたり、最悪、雨漏りするかも知れない。
もし私が日本で家を建てるとしても、時間当たり50ミリでは、ゲリラ豪雨とかに対応できないと思う。
ちなみに、比国の田舎の家は(お金持ちの豪邸を除き)屋根に雨樋は作らない。
雨水は、屋根から軒下に垂れ流しです。
水の少ない地域では、雨水を貯めて洗濯などに使ったり、スコールが来ると、パンツ一丁で石鹸持って外に出て、体を洗ったりする。