幽霊の出る木
(右上が『ホワイトレディ』の棲む木)
先日の記事(↓)で申し上げましたとおりと、なりました。
大方の期待もむなしく、結局セブ島のお盆の天気は、今年も(←十数年前の)スカッとはしませんでした。
ジンクスが破られることは、あるのでしょうか?
さて冒頭の画像は、10ヶ月前のまだ何も出来てない時の写真だが、右側の高さ10メートルくらいのボサボサした姿の木が、問題とする ”お化けの木” である。
ウチのビーチに向かって右側に生えている。
お化け(フィリピンでよく言う『ホワイトレディ』)が棲むと村人たちが云う。
『ホワイトレディ』とは簡単に言っちまうと、白い女のお化け。
よく大きな木には、これが棲むといわれる。
前にも書いたような気がするが、私は八百万の神は信ずるが、お化けの類いは信じないので気にしてない。
木の種類は、『サゴバック』というらしい、和名は知らない。
根元から幹が何本も節操なく出て、捩れ絡む。
人の髪の毛のようなモジャモジャ(幹や枝から出ている髭根?)が絡む。
私に云わせれば、ババッチイ、下品な木である。
フィリピン人にオバケが住むと云われても、しかたないような木の相である。
木には罪はなく、すまないと思うが私はそう感じてしまうので、しかたない。
見方によっては熱帯のジャングル然とした木の容姿である。
実際この種類の木は山(=ジャングル)に生えていることが多く、海岸では珍しいらしい。
さてこの木を切らないといけない。
なぜなら、第一コテージからの海の眺望を妨げるから。
例によって、人間の身勝手な理由で木を切るのである。
早速ヘルパーのPに登ってもらい、山刀でカンカンと切ってもらう。
あたりは切られた木の枝で山となる。
細い枝や葉は、調理用の燃料になる。
(上2枚の画像の子供は当時4歳の長男、今は180センチ越えの高校生)
ご覧のように、木は3メートルほどの高さまで刈ってしまった。
これでこの木も絶体絶命か思いきや、そうではない。
3ヶ月もすれば、葉が出てきて枝になり、アレヨアレヨと数年も経てば立派になる、と思う。
熱帯気候の魔法。
木の種類によっては、根元から切っても再生する。
だから根っこも除去する。
以前勤めたリゾートでは、流れ着いたいわゆる『流木』を庭にモニュメントのように立てておいたら、やがて葉が出て、堂々とした木になったことがあった。
オドロキももの木、サンショの木、である。
しかし、さしあたって棲家を追われたオバケのホワイトレディ嬢がどうなったか、私は知らない。