ビーチボーイ&ビーチガールのクロニクル

南国ビーチで、ゼロからリゾートを建設し、営業し暮らした記録です

うるせ~奴ら

午後に、珍しく3回もシャワー(スコール)がありました。


カラッと晴れた空に、にわかに雨雲が押し寄せ、ザ~ッです。


あっという間に水溜りが出来ますね。


そして15分もすれば、元の青空。


いつもは、だいたい1回でお終いなのに。




さて、1年前リゾートをつくり始めた頃は、雨でも頑張って仕事をしていたウチのスタッフですが、“長く居れば居るほど、働かなくなる”という“不変の法則”に則り、雨=さっさと雨宿り、です。


スタッフの時間給が惜しいケチなフウテンです。


でも雨が止めば、すぐモソモソ這い出してきて仕事するウチの連中は、他の現場よりずっとマシでございます。


今週は、そういうウチの連中にも、金持ちにも貧乏人にも、平等にまた楽しい時期がやってきます。


“ホーリーウイーク”です。


、日本の『お盆』のような宗教行事ですので、4日でも1週間でも教会や家にこもってお祈りでもして、お願いですからそのまま引篭もってしまえばいいものを、ホーリーウイークとなると何だかんだと煩(うるさ)いんです。


まったく騒々しいんです。


根が陽気で楽天的、バカ騒ぎ大好きなフィリピン人に対し、『静かに!』と言っても無駄ですので、何も文句は言いませんが。



何がウルサイって、 “20世紀最悪の発明”とイギリス人が言ったという『カラオケ(当地ではビジュオケともいいます。が正真正銘の1番であります。


私はけっこうカラオケ好きで、個人的にはこの説に異論があるのですが、フィリピン田舎でするカラオケは、日本とはちょっと趣が異なります。


イギリス人の言う、カラオケの『弊害』の部分を最大限に活用(?)いたします。


つまり、田舎のカラオケは、日本のように閉鎖的空間で歌うのでなく、基本的に屋外、オープンスペースでやります。


そして、カラオケの機械、これは1日500ペソ前後でレンタルも可能なのですが、この国では良いカラオケ機とは音楽の質や音の良さ、収録曲の数ではなく、多くの巨大なスピーカーで如何にデカイ音が出るかであります。


それをいかなる理由によるものか、常にMAXボリュームで鳴らします。


その結果、割れた大音響が半径100メートル以上に亘って轟き渡るのであります。


はた迷惑とか騒音とか言う言葉は、この国にはないのでしょう。


早朝から始まることもあれば、深夜まで続くこともあります。


極めつけは、押しなべて調子ッパズレ、音痴なのです。


日本人ではそういう人は少ないし、普通そういう人はあまり歌いたがりません。


が、ココでは違いますし、堂々と、自信たっぷりに歌ってのけます。


『羞恥心』という感性もないのでしょうか。


私が思うに、周りの人もご同類ですので、如何に音がハズれているか判らないからではないか、と推察いたします。


お読みになっている方の中には、『フィリピン人って、歌、上手いんじゃないの?』と思う方も居るかもしれませんが、たいていのアメリカ人がハリウッド映画のように美男美女でないのと同じように、普通のフィリピン人は歌が下手です。


はなはだ聞くに堪えませんが、フウテン一家の住むクラブハウス2階の分厚いコンクリート壁でも、部屋で窓とカーテンを閉め切っても聞こえてしまうのです。


日曜の朝から、それを聞かされる気分を想像してください。


ドップリ疲れがきます。


日本のお盆と一緒で、ホーリーウイーク休暇があります。


会社や商店はお休みとなることが多いです。


民族大移動が起こり親族が会します。


ファミリーの結束が強いフィリピンですから、騒ぎたくなる気持ちも分かります。



私などもフィリピンに来たての頃は、フィエスタや誰それの誕生パーティーなどこういうバカ騒ぎは求めて参加したのですが、今はもう飽きてしまいました。



とっくに卒業しました。


歳のせいかもしれませんが、最近は人が大勢集まる場所や大騒ぎは苦手です。


ホーリーウイークもクリスマスも早く終わってくれ、静かになってくれと願うばかりであります。


これを老境に差し掛かったと言うのでしょうか?


そう云えば、岩穴に籠もり断食して、木乃伊(ミイラ)になっちゃうのもいいかな、とかふと思ったりします。


イカンいか~ん、1年以上工事のことばかり考えているから、頭がおかしくなってきてます。


私はやはり異常でしょうか?


それとも、実は、私も、皆と一緒にハメを外したいのでしょうか?


(今となっては、どうでもイイことですけど・・・)

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