ビーチボーイ&ビーチガールのクロニクル

南国ビーチで、ゼロからリゾートを建設し、営業し暮らした記録です

やっぱウチのチーム、ウデ悪い?

(近所の建築現場、中国人オーナーの家)



いままで何かと比較して、コケのネタにしていた近所の現場。




どうやら私の間違いだったのかも。





上の2枚の画像の様に、2階スラブに電気配線を埋め込んでいる。



どこでも普通にやっている事だが、ウチの工事でエンボイに言ったら、「難しいから、できない!」と言われたスラブ中への電気配線(日本なら半世紀以上前からやっている)。



*・・・今思うと、エンボイの入ったことも必ずしも間違いとは言えない。
何故なら、上の現場の画像では、フレキシブルホース(画像の赤)の中に電気配線を入れているが、問題が無くもない。それは短く言えば、漏電とスラブ強度の低下。私が70年代中ごろに居た某ゼネコンンの現場では、専用のPVCパイプに配線を入れて埋めていた。
(2021年現在の追記)



そればかりか、写真はどこかへ行ってしまったが、このチャイニーズの現場では、鉄筋の接続部分を溶接していたのだ!


鉄筋は、バン線で縛るより溶接したほうが強度が高くなるし、重ね部分の長さも短くできて、鉄筋の節約になる。


確かに2階建てというのに、外壁は4インチ厚の軽量ブロックだし、鉄筋は異常に少なく細いが、敵の棟梁はエンボイよりは、マシらしい。




ウチの連中はやはり劣等生の集団か?



しかし、この家の工事がコントラクト(請け負い)だとすると、相当コストを下げ利益を出そうとしているのだろうか。



(近所の現場の遠景)


あるいはもともと予算が少ないのか?


頻繁にセブ市から見に来ているオーナーの中国系フィリピン人は、おそらく建築はド素人かも。



実際の話、このようなローコストな家でも、地震や自然災害が少ないこの地域では、私はまず問題ないと思う。


まして鉄筋の数や太さ、基礎の構造など、出来上がってしまえば隠れてしまい分からない。


調べるためには、この国ではぶち壊して見るしかない。


仕上げで内外装に凝れば、わがクラブハウスより立派に見えてしまうだろう。



高級アクセサリーやブランド服を身にまとい、化粧に長けた女のように、その実態を隠すことはたやすいのだ。

×

非ログインユーザーとして返信する