イワシ?アジ?
(イワシか?アジか?)
先日(10数年前の『先日』)のことであります。
道路のほうが朝から騒がしい。
漁師が大漁の時する道端売りです。
イワシの仲間、『ガルンゴン』です。
日本語では“鰯=いわし”と訳されています。
ガルンゴンはタガログ語、ビサヤ語では何でしたか?忘れました。
歳のせい(南洋ボケのせい?)です。
脳の記憶回路がガタガタです。
そんなことより、ガルンゴン。
この日は、上手い漁師も下手な漁師も、押しなべて大漁でした。
ウチの前の海に大群が押し寄せたらしく、そういう時は誰でも獲れて、獲らないほうが難しいくらいなのです。
漁が少ないときは、魚は浜で売り切れます。
そこそこのときは、バケツに入れて売り歩きます。
大漁のときは、「どうだ~っ!」と言わんばかりに道路に大バケツを並べ、売り切ります。
フウテン一家も買いました。
1キロ40ペソ(約80円)(←当時のレート)です。
このガルンゴンは、15センチくらいの大きさです。
ですが日本の一般的な真いわし、カタクチいわし、ウルメいわし等とは違います。
遠目にみれば、明らかにイワシ君ですが、よく見るとゼイゴが有ります。
あのアジ類の魚に付いている、尾から首に伸びるウロコ状のトゲトゲですね。
(顔や体型はイワシ、しかしアジの仲間にあるゼイゴが・・・)
しかもうろこが、イワシのようにポロポロとは落ちないのであります。
ここらもアジに近い性質です。
日本でイワシ釣りなどしますと、手も衣服もウロコだらけになるくらい、イワシ類のうろこは普通は剥がれやすいのです。
考えていると疲れます。
イワシのような魚と思ってください。
“フィリピンイワシ”です。
獲れたてですから、刺身でも、焼いても煮ても旨いです。
が、干物にしました。
ワタを取り塩水に30分ほど漬け、バナナの葉に乗せて干しました。
干物は水っぽさが消え、旨味が増します。
干物の出来上がりです。
(盛り付け&並べ方が良くない、フィリピンスタイル)
軽い純日本風、さっぱりめの朝食です。
私のようなオヤジには、これが一番です。
大いなるオヤジ・パワーが湧いてきます。
でも、現場に行き3分もすると、ただのフウテンおやじに戻ってしまいます。
私のパワーは、ウルトラマン並みでしょうか?