ビーチボーイ&ビーチガールのクロニクル

南国ビーチで、ゼロからリゾートを建設し、営業し暮らした記録です

ホリーウイーク休み


ウチでは、朝日が海から昇ることは前に書きました。


ということは月も海から上ります。


昨夕、ゲートの鍵を閉めに行くと、妖しくも美しい満月が、露天風呂の先、雲の上でこちらを見ておりました。



現場は、今日から日曜まで3日間休みです。


クリスマスでも1日しか休まなかったのに、大棟梁エンボイが職人代表で『金曜と土曜、休ませて欲しい』といってきました。


人並みにホーリーウイークに休めるようになった、ウチの工事のお陰で皆の生活が安定したということでしょう。




良い事だと思います。


思えば・・・・


町や都会からの本職チームを入れずに、村の労働力だけで手作りリゾートを作ってやる。


こう決めて、1年半。


これで良かったのか?と、少しは疑念を持ちながらも続けてきました。


しかし、今朝、誰もいない現場。


“そんなには、間違っていなかったな”と、あらためて確認する私がいました。


「ヤローども、ホーリーウイーク、楽しんでくれぃ!」



フィリピンの『ホ―リーウィーク』(日本のお盆のようなローマンカトリックの習慣)
は年によって日にちは少し変わりますが、大体毎年4月の第一週あたりです。

リゾートのガーデニング

椰子の切株、計ったわけじゃないですが、100キロ以上はゆうにあります。




花といえば、とうとう花壇作り始めました。


始めたところですし、他の工事と並行してますので、終わるのはいつのことやらわかりませんが。


第一期ガーデニング工事は、お座敷レストランキッチン横から始め、長さ12メートル、幅は1.6~2.5メートルです。



例によって椰子の切り株を掘り返し処分します。


結構手間がかかります。


今回は2個でした。


そのあとに杭を打って溝を切ります。



海岸の石をセメントで積んでいきます。



切り株の掘り返しからここまで、3人で6日かかってます。


これがこの国のペースです。


焦りは禁物、先は長いのです。



日本と比較してどうこうと言うのは、誤りです。


此処は外国です。


フィリピンです。


フィリピン人の、フィリピン人による、フィリピン人のための国ですから、余所者の私達は大抵のことは受け入れるべきです。


どうしても嫌だというなら、出て行くしかないのです。



しかし悲しいかな、私のようなフウテンおやじには、このくらいの国がお似合いなのでしょう。


というか私の場合、どこの国に言っても、たとえ日本に住んでも、ア~ダコ~ダと不平不満を言うかもしれません。


私は、日本企業の駐在員として、社命で、外国に一時的に住んでいるわけではありません。



『住めば都』とかそんな表面的なことではなくて、どこに居ても、どこで暮らしても、自分がブレないことが肝要じゃないかなと思います。


そういった意味で、日本を含めた大方の国よりも、おおらかにヨソ者を受け入れてくれるこの国フィリピンは、私のようなへそ曲がりが住みやすい国じゃないでしょうか?


私フウテンも、毎日1時間ほど石集めいたしました。


南国の強烈な日差しです。


ぎらぎらした海に目を細めながら、海岸で石を拾い集め、「ヨッコイショ!」と肩に担いで持ってくると、健康的と云うか贅沢なエクササイズになります。