厄介なシーリング(天井)・・・②
(道路から現場を見る)
(敷地内から現場を見る)
ウチのクラブハウスの建築現場です。
防水ベニヤに取って代わり施工された天井材、エンバイロフレックスを張り終えたエンボイ組。
天井の次の作業は、ペイント塗りである。
使用ペンキは、ラテックスのセミグロスで、色はウィスパーピーチ、ブランド名は『ISLAND=アイランド』だ。
簡単に言うと、水性の半光沢ペンキ、アイランド社の薄桃色。
セブ市で17ガロン(65リットル)も買ってきてある。
ガロン(3.8リットル)缶が、493ペソ(1280円)だ。
*上の価格は10数年前のものです。
余れば他の壁にも同じペンキを使って節約しよう、という私の魂胆だ。
と、、、ココでまた、エンボイ組が恒例のチョンボをしでかしたのだ。
今回のも、先般の何枚ものドアの下をちょん切ったのと、甲乙?つけがたいほどのミスである。
いやミスというよりも、これはいつもの様に「技術の無さ」をさらけ出したわけだ。
その事はもうとっくに分かっている事なので、『もういいよ!』と思うのだが、常にダメ押ししてくれる。
世界には<技能オリンピック>という工業系の匠の技を競う集いがある。
その建築部門にエンボイ組が出場すれば、栄えある『世界のドン尻』に圧倒的になることに、私は奥様を賭けてもいい。
事の次第は。
チョット分かりにくいかもしれないが・・・。
天井には新建材のエンバイロフレックスが張ってある。
1枚の大きさは、120センチ×240センチだから、当然大きな天井の所どころに継ぎ目の線が見える。
また釘で止めてあるので、無数の釘の頭も見える。
ところで、美しい天井とは、平らで継ぎ目が見えず一枚のクロスのように見えるものだと私は思っている。
それはエンボイも判っている様で、まず一度ペンキを塗ったあと、本人と手下はコンパウンドをペイントで混ぜて、隙間や釘の頭をパテ埋めする。
その後ペーパーやすりをかけて、平らにする。
それから更にペンキの上塗りを重ねていく。
この作業工程自体は間違っていないハズだ。
しかし・・・。
ところが・・・
但し・・・
(悲しいことに・・・)
(分かりにくいが天井の面)
技術が伴わなかった。
(分かっていたが)とてもプロのレベルとは思えない。
信じられないことだが・・・。
天井がところどころ、デコボコ膨らんでいる。
あれほど言ったのに、コンパウンドが厚すぎるのだ。
しかも、ペーパー掛けが情けないほどヘタだ。
(写真では分かりにくいのだが、現物はひどい。)
今までの私の人生で、この様な天井はかつて見たことが無い。
どうやってこの問題を解決するか?
私は、胃が痛くなる。
毎日何かを、しでかしてくれる。
時々、そんなことは無いとは思うのだが、彼らは何かの理由でワザとしているのではと、勘ぐってしまう。
例えば、お金を出し合ってこのフウテンに生命保険をかけているとか・・・。
よそ者であり外国人である、私と奥様を困らせたいとか・・・。
イヤイヤそんなことは無い。
彼らは、彼らなりに一所懸命なのだ。
その結果がこれなのだ。
あらためて、❝初心❞を思い出してみよう。
こんな田舎に、まともな職人が居ないことは、私はハナから承知で工事を始めたはずだ。
これは自分で蒔いたタネなのだ。
云わば私の責任だ。
それにしても、どんな失敗をしても、数分後にはケロッとできる彼らが、スゴイと思う。