ビーチコテージに着工する・・・後編
(縄張りしてくい打ちを始めた)
・・・前回の続きです。
フウテン図面を持つ『大棟梁』エンボイが、颯爽として指示を出している(任せて大丈夫か? 離れた場所から見ていよう)。
クラブハウスの時もそうだったが、”地鎮祭”はしなかった。
私は神様をダシする金儲け?は信じないから。
柱の基礎用の穴を9箇所掘る。
縦横1メートル、深さ1.2メートル(地面から床まで1m揚げるプランだから、柱の基礎は2.2mと云う深さになる)だ。
平屋だし、軽いニッパ屋根だし、浅くて良いと言っても、エンボイは石頭。
自分の信じるやり方を変えない(エンボイの長所でもあるが)。
これでまた、必要以上に頑丈な建物が出来あがるだろう。
その昔、小学校の女の先生が、フウテン小学生の私に、「つまらないと思うことでも、くだらないと思うことでも、将来アナタの役に立つことがあるのだから、どんなことでも一所懸命やりなさい。」と”無用の用”という言葉を教えてくれた。
(小学生の私は、その話を「いっしょうけんめい、遊びなさい。」という意味にとっていたのだが・・・)
フウテンの人生も、たぶん他の多くの諸先輩の人と同じく、真っ直ぐな一本のレールの上を走ってきたわけではない。
自慢できることではないが、今まで、わき道、回り道、他人様のあまり入らない道なども歩いてきた。
そういうのが確かにフィリピンに来て、けっこう役に立っている。
丸山先生のお蔭だ。
他人様から、(『ヨイショ』で)『何でも出来るんですね~。』とか言われることがある。
私は何でも出来る人など、この世には居ないと思っている。
私が出来るとすると、それは今まで経験している、やった事がある事、だからだ。
そう思うと、私のような中途半端な人間も使い道があるもんだ、と思う。
こういうのも、『無用の用』のひとつなのだろう。
『無用な人間の用』とでも言うのか。
建築の専門家が見たら笑っちゃうかもしれないが、クラブハウスに引き続き、100%フウテン設計のコテージ建設の状況は、今後逐一お伝えいたします。